「東京で暮らすようになったのは、もともとヘルニアで、体が悪かったので、移動に時間がかかってしまっていたことが原因です。あるとき、テレビの収録に2時間以上遅れたことがあって、さすがにこれではダメだと思い、決めました。奥さんに『家族4人、東京で暮らさないか?』と言ったんですが、『いやだ!おまえだけで暮らせ!』と即座に言われてしまいました」

 そう語るのはドランクドラゴン鈴木拓(39)。現在、彼は東京でマンション暮らしだが、妻と2人の子供は神奈川県に住んでいる。つまり単身赴任。神奈川の家に帰るのは1ヶ月に1回程度で、仕事が忙しくなると、帰れないときもあるという。

「奥さんと俺は中学から高校まで同級生で、神奈川の家の近くに俺の両親も奥さんの両親もいて、4人のおじいちゃんおばあちゃんがいつも子供の面倒をみてくれています。東京に行ったら、その便利さがなくなってしまう。だから、奥さんは反対したみたいです」

 東京で自由気ままな独り暮らしを送っているのかと思ったら、そこには奥さんが決めた厳しすぎる東京生活の掟があった。

「東京で暮らすことが決まって、結婚以来、一人エッチ禁止、アダルトビデオ禁止だったのが、解禁になりました。そこまで禁止にしたら浮気するかもしれないと、さすがの奥さんもそう思ったのだと思います。しかし、ガスは禁止です。奥さんに言わせると、『女と一緒に風呂に入るから』だそうです。ガスを使えないので、料理はできません。なので、東京ではすべて外食です」

 クレジットカードの明細も奥さんがしっかりチェック。

「俺が使った分の領収書もすべて奥さんに納めるように指示されていますので、俺の東京での行動は奥さんに筒抜けです。一度、奥さんに内緒で女のコと一緒に飲みに行ったことがあるんですが、そのときは隣に座っていたお客さんにツイッターでつぶやかれて、奥さんにバレてしまい、しこたま叱られました」

 そんな、別居生活は7年になるが……。

「奥さんが俺のマンションにやってきたのはたったの1度だけです。それもおいしいものを持ってきたのでも、掃除をしにやってきたのでもありません。周りの人に言われて、俺が浮気をしていないかチェックしにやってきたのです。ある日、突然、現れて、マンション中の棚をひっぱりだして、女の影がないか、目を皿にして探していきました。家の中をグチャグチャにして、最後には納得して帰っていきましたが、壁に息子たちの写真をベタベタ貼って、『これは魔よけだから』と一言、言い放って、マンションから出ていきました」