「大阪の春は大相撲から」と言われるが、今年は少々様相が違っている。夜の街に“本場所の賑わい”が感じられないというのだ。

 力士にとって部屋を離れる地方場所は、羽を伸ばせる絶好の機会ともいえる。
 「顔がバレんようにさえすれば問題はないんで、楽しみにしている力士は多い。以前から愛好家の力士が多い風俗といえば、飛田や九条などの“ちょいの間”だった。短時間で済むのと、出入りも人目に付きにくいのがその理由。場所前、場所中の深夜に見かける大男が巨体を隠すようにして乗っているバンは、春の風物詩でしたよ(笑)」(地元風俗関係者)

 戦前にまで遡るという“お得意様”としての長さも、安心感につながっているという。
 「ガールズバーやキャバクラは力士との付き合い方を知らん娘が多いから、どうしても揉め事の元になる。かといって、若い力士は北新地の高級クラブでは遊べない。結局、ミナミの色街での遊びになるわけです」(元力士)

 ところが、ミナミのある飲食店主はこう語る。
 「いつもの年なら、2月末には夜ともなれば力士が現れ華やかな雰囲気になるんやけど、今年は少ない。取り組みが始まってからはなおさらや。風俗どころか飲食店も寂しい限りですわ」

 その原因の一つには、いまだ残る大阪場所中止を招いた4年前の八百長問題の影響もあり、「地元にもそのイメージが強く残っていて、力士を見る目が厳しい。それで各部屋でも、力士に自制を求めているところが多い」(関係者)という。

 さらにここへ来て、外国人観光客の急増も力士の外出が減る理由になっている。
 「力士との付き合いを知らない点では、外国人観光客は若いキャバ嬢よりひどい。特にアジア系の観光客は道端で見かければ背中を叩いたり行く手を塞いだりとやりたい放題。それでトラブルになったら洒落になりません。その点でも、力士たちは外出時の行動に関して厳しく言い渡されています」(前出・元力士)

 力士も草食化が進みそうだ。