大正14年に発売されたキユーピーマヨネーズ。発売当初は、鰻重とほぼ同じ値段ということで、庶民には手の届かない高級品として扱われてきた。それから90年、「マヨラー」というファンまで生んだ国民的調味料はどんな歴史を辿ってきたのだろうか?

 戦後、食生活の洋風化が進んでマヨネーズが売れ始めると、他社が続々と参入。そこでキユーピーは徹底した値下げ戦略をとった。

 1950年から1952年までの間に値下げを10回繰り返し、価格は200円から100円へと半額に。価格競争についていけない同業他社は次々に撤退していった。今でも国内のシェアは約7割を誇っているという。

 ちなみに現在までの価格変更は、値下げ24回、値上げ13回。原材料の7割を占める食用油の価格に左右される。直近では2009年5月に2〜7%値下げ、2013年7月に2〜9%値上げしている。現在の価格は、450gが350円(税抜き)だ。

 キユーピーが1年間に使用している卵の量は、なんと日本全体の鶏卵生産量の1割にも達する。その数なんと42億個。つなげると地球を6周するほどの長さになる。

 マヨネーズの原材料は7割が油、あとの3割が卵と酢、塩、辛し粉など。原材料や配合比率は90年の間にマイナーチェンジを繰り返してきた。

「例えば、1962年にはマヨネーズに合う酢を自家製に切り替えるなどしています。先日、1950年代の配合比率で当時の味を再現したマヨネーズを食べたら、辛し粉の香りが強く卵黄の量も多くて、全体的に濃い味でした」(キユーピー広報部・田中友紀さん)

※女性セブン2015年4月2日号