桜の名所がある街のブックコンシェルジュが選ぶ、お花見しながら眺めたいアートブック

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桜が一斉に咲き乱れる季節もすぐそこ。そろそろお花見の計画を立てようと思っている人も多いのでは? そこで、桜の下で読みたい3冊を、桜の名所・井の頭恩賜公園近くにある「パルコブックセンター吉祥寺店」のブックコンシェルジュ、柏井さんに選んでもらった。桜を愛でながら本を読む、なんて知的なお花見もたまにはいいかも!◆宮沢賢治の詩をテーマにした気鋭カメラマンの作品集


マイノリティや障害を抱える人々の何気ない日常にカメラを向ける写真家、齋藤陽道。『写訳 春と修羅』は、東北を中心に撮影した78枚の写真で宮沢賢治の四篇の詩「序」「春と修羅」「告別」「眼にて云ふ」を、表現した美しい作品集。

「晴れた日に桜の木の下で写真をぼんやり眺めたり、詩を読んでなにかを感じたり。ぼんやりと想像の翼を広げるのにぴったりの作品集です。とにかく写真が美しく、とてもステキな作品集なので、贈り物にしても喜ばると思います」

『写訳 春と修羅』齋藤陽道(写真)、宮沢賢治(詩)/ナナロク社/1728円

◆自然を感じながら楽しみたいロングセラー絵本


主人公のうさぎが空から落ちてきた真っ白い布でワンピースを作る。出来上がったワンピースを着て出かけると、お花畑を通ればワンピースが花模様になり、雨が降れば水玉模様にと柄が変わる…。ロングセラーとして受け継がれているファンタジー絵本。 

「眺めているとワクワクしてきて、いろいろなイマジネーションが浮かぶ絵本です。子供のころに読んで好きだったという人も多いのではないでしょうか? イラストがかわいいので部屋に飾って、一足先に春を感じるのもいいかもしれないですね」

『わたしのワンピース』にしまきかやこ絵・文/こぐま社/1188円

◆春の日差しのような温かい気持ちになれる写真集


オズマガジンの表紙を撮影していることでもおなじみの写真家、川島小鳥。前作『未来ちゃん』の刊行から3年ぶりの新作が発売に。台湾の人々と風土に魅せられた川島は、3年間で30回に渡って台湾に通い、7万枚を超える写真を撮影。その中から選りすぐりの写真に絞ってまとめた写真集。

「異国なのにどこか懐かしい感じがする写真集です。小鳥さんの温かい視線のおかげなのか、キラキラと明るい写真を見ていると春の日差しのように心がぽかぽかしてくるんですよね。ぽかぽか陽気のお昼に、パラパラめくりながら楽しみたい一冊です」

『明星』川島小鳥(写真)/ナナロク社/3240円