「すでに実力で照ノ富士は逸ノ城を上回っている。春場所前、稽古をしない逸ノ城とは対照的に、照ノ富士は同じ部屋の日馬富士、宝富士、安美錦らと連日の猛稽古。今後は大関への足固めをするはずです」
 こう語るのは相撲関係者。

 照ノ富士と逸ノ城。毎場所、力相撲となる両者は鳥取城北高校の先輩後輩だ。2人は同じ飛行機で来日したことでも知られる。
 「先輩の照ノ富士は人懐っこくて素直。しかし、報道陣から逸ノ城の話を振られると嫌がる。それだけライバル心が強い証拠です」(スポーツ紙記者)

 いずれも素質は折り紙付き。しかし最近は稽古量に差が表れているという。
 「逸ノ城は自分の素質、実力に絶対の自信を持っているのでしょう。しかし、幕内はそんなに甘くはない。稽古で手を抜くと当然ながら勝ち星も挙がらず、すぐに忘れられてしまいますよ」(前出・相撲関係者)

 一方の照ノ富士は伊勢ヶ濱部屋の所属だが、元は間垣部屋の力士だった。
 「最初の四股名は若三勝(わかみしょう)でした。師匠の間垣親方は自身の若三杉(後に二代目若乃花)の名前の一部を取って命名したつもりだった。ところが、その師匠は脳出血の後遺症で稽古場に姿を現せず、女将は亡くなっており、ちゃんこも大嶽部屋で食べさせてもらっていたんです」(同)

 結局、間垣親方は部屋経営が困難となり廃業。照ノ富士は伊勢ケ濱部屋に拾われたのだった。
 「稽古ができる環境となると、照ノ富士はガ然、力を発揮しだした。新弟子時代の苦労があればこそです。その点、鳴り物入りでデビューした逸ノ城は新入幕で優勝争いに絡む活躍をした。その油断が今、稽古量に表れている」(元力士)

 春場所の2人に注目だ。