ハリルホジッチ監督

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19日、新監督ヴァイッド・ハリルホジッチ氏を迎えて初となるサッカー日本代表メンバーが発表されました。実績ある海外組からJリーグでの実績も乏しい若手まで幅広く名前を挙げるメンバー発表は、サッカー界全体に競争意識を植え付けるかのようでした。

そんな中、ハリルホジッチ氏はもうひとつ別の競争を巻き起こしていました。それはハリルホジッチ氏が飲む「水」のポジション争いです。ハリルホジッチ氏は会見のたびに自らガンガンしゃべるタイプのようで、口火を切る前にノドをしっかりと潤すよう心がけている様子。就任会見でもテーブルの上にあったスポンサーの商品を誰よりも早く開封し、グビグビやっていました。

<参考動画:就任会見で水を飲むハリルホジッチ監督(1分10秒過ぎから)>


この際にグビグビしたのは、テーブルに置いてあったキリン「アルカリイオンの水」でした。横に紙コップも添えられていますので、スポンサーの商品PRであると同時に、「お飲みください」の意味もあるものでしょう。このようにしっかり飲んでくれるなら、スポンサーも水を置いた甲斐があるというものです。

しかし、19日のメンバー発表会見では、このポジションを奪い取ろうと新たな「水」が名乗りを挙げます。何とハリルホジッチ監督は、会見場のテーブルに「アルカリイオンの水」が用意されていることを知りながら、飲みかけの「ボルヴィック」を持参してきたのです。そして、いざメンバー発表という段では、ハリルホジッチ監督は新品の「アルカリイオンの水」には見向きもせず、飲みかけの「ボルヴィック」をグビリとやったのです。

<参考動画:メンバー発表会見で水を飲むハリルホジッチ監督(冒頭から)>


ポジションが確保されているかのように思い込んでいた「アルカリイオンの水」も、これには驚いたに違いありません。どちらも日本ではキリングループが取り扱う商品とは言え、お互い「水」としてはライバル同士。「やはり海外組重視なのか」「フランス流への強いこだわり」「スポンサーの意向におもねらない剛腕」など、早くも「アルカリイオンの水」周辺にはピリピリとした空気が流れ始めています。

しかし、「アルカリイオンの水」を置いてある場所にわざわざ「ボルヴィック」を持ってくるというハリルホジッチ監督の振る舞いは、まさに「競争意識」を強く求める氏の姿勢そのものと言えるものでしょう。いついかなるときも競争は待っているのです。「アルカリイオンの水」と言えども慢心は許されないのです。今後はどちらの水がレギュラーの座を勝ち取るのか、水戦争にも注目していきたいもの。「水じゃなくお茶がいい」「炭酸水がいい」「やっぱりエビアンがいい」など、水だけに波乱もあるかもしれませんから…。

(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/