ハリルホジッチ監督

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3月19日、初めての招集メンバーに31人もの選手を集め、さらにはバックアップとして12人を発表したヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、どんなサッカーを見せてくれるのか。

就任会見で、日本の2月のFIFAランク(55位)を自らがアルジェリア代表監督に就任した当時(52位)と類似していると述べており、アルジェリアで成功した戦術を使う可能性もあるだろう。ハリルホジッチ監督が2014年ワールドカップでアルジェリアを率いた際に、どんな采配を振るっていたのか、また当時の日本との違いは何だったかを分析することで、方向性が見えてきそうだ(使用したデータはFIFA公式)。

1. 走るサッカー
グループリーグ3試合で、1試合の走行距離が10キロを超えた選手はアルジェリアが20人、日本は12人。アルジェリアはフル出場したほとんどの選手が10キロ以上走っている。3試合の平均気温はアルジェリアが24.3度、日本は28.6度と確かに日本のほうが不利だったが、同じ29度だったアルジェリアvsベルギー、日本vsギリシャでは、アルジェリアが6人なのに対し日本は3人と走力の差が表れている。イビチャ・オシム監督の時代のように、「走るサッカー」になる可能性が高い。

2. 中盤の支配は求めていない?
アルジェリアはグループリーグ3試合、ベスト16でドイツ戦(延長)1試合の計4試合を戦った。そしてそのすべての試合で、センターサークルを中心とした中盤の中央に費やした時間が、相手チームよりも少ない。一方の日本は、ギリシャ戦、コロンビア戦と相手よりも多くの時間をピッチの中央で使っている。またコートジボワール戦でも、日本が一番多くの時間を費やしたのはセンターサークル付近。ハリルホジッチ監督は中盤の構成力で相手を圧倒することを求めていないかもしれない。

3. 逆襲速攻でしたたかに勝つ
前線、中盤、後陣とエリアを分けて考えたとき、日本は3試合平均で前線で24.3%、中盤で53.3%、後陣で22.7%と相手陣に攻め込む時間のほうが長かった。ところがアルジェリアは4試合平均で、前線が14.8%、中盤が53.3%、後陣が32%と逆襲速攻で勝負した姿が浮かび上がる。しっかりと自陣で守り、そこから飛び出していくことでしぶとくグループリーグを突破したと言えるだろう。

ハリルホジッチ監督がアルジェリア代表に用いた同じ戦術を使うとなると、
「走力があり」
「守備の意識が高く」
「スピードのある選手」
が好みとなるはずだ。また、初戦にワントップを66分に交代させた以降は、すべて選手交代は70分以降。じっくりと選手を見極めていた。

【日本蹴球合同会社/森雅史】