スギ花粉がピークを迎える中、発送までに1か月待ち、9980円の高機能マスク『ピッタリッチ』が話題に。開発を担当した「くればぁ」社の中河原毅さんはこう語る。

「12年前に訪れた中国で、大気汚染による肺がんや喘息患者が多いと聞き、PM2.5対策のマスクを作ろうと決めました。でも、弊社の看板商品である“世界一細かいメッシュ生地”をそのままマスクにすると息苦しくて、長時間の使用はできません。そんなある日、ソファのクッションが膨らむのを見て、閃いたんです。マスクにクッションフィルターを入れれば、空気の層ができ、息苦しくないマスクができる、と…」

 自信満々で特許出願。これは売れると思ったが、当初はまったく売れなかった。だが、3年前、PM2.5が話題になり、発がん性物質が含まれていると発表されると、専用マスクとして脚光を浴び始めた。

「ここに至るまで10年。上司からは“特許取得費用を50万円以上もかけて…”などと言われましたが、売れてよかった」(前出・中河原さん)

 超高密度のメッシュフィルター使用で0.1μm(マイクロメートル)の微粒子も通さず、PM2.5、花粉、菌、ウイルス飛沫を99%カット。再利用可能で100回洗っても効果は変わらないという検査結果もある(もちろん、顔とマスクの間に隙間があると効果は落ちるが)。

「洗って使えば、1回当たり100円以下。花粉などを完全にカットしたい人の救世主になれればうれしいです」

 そう言って、中河原さんはにっこりほほ笑んだ。

※女性セブン2015年4月2日号