キッズベル品川(撮影:比嘉杏里)

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 東京都品川区が事業委託した「キッズベル品川」(品川区戸越)で、今月1日から「病時保育」が始まった。集団保育が難しい病気中および病後の子どもを預かり、仕事を持つ親を支援する試みだ。

 「キッズベル品川」は鈴の木こどもクリニック(鈴木博院長)の専用付属施設で、定員は1日4人。区内在住で、仕事を持つ保護者の子ども(生後6か月以上未就学の6歳以下)が病気になった際、平日は午前8時30分から午後5時30分まで、土曜日は正午まで預けることができる。専任保育士と看護師が保育にあたり、午前と午後の2回、医師の診察を受ける。
 
 病気の子どもを保育する小児科専門クリニックの施設は、東京都内では大田区、世田谷区など9区で開設されており、品川区ではキッズベル品川が初めて。「『病時保育』の概念はまだ浸透していない」が、「子どもを守るためにも『病時保育』は必要」と鈴木院長は話す。仕事を休むことのできない親が、病気が治りきっていない子どもに薬を与えただけで保育園や幼稚園に預けると、子どもの負担が大きくなってしまうからだ。

 だが、地方自治体の支援なしに個人病院などが事業を開始するのは、経営的に難しい。そのため同区は「病時保育」委託事業予算として、約660万円を計上した。ただし、担当者によれば「今後すぐにこの事業を拡大していく予定は、いまのところない」とのこと。【了】