人間の恋愛感情にも応用できるか(提供:東北大学大学院生命科学研究科)

写真拡大

東北大学大学院生命科学研究科の研究チームは2015年3月9日、ショウジョウバエのオス同士の求愛では、遺伝的要因と社会環境が相互に関係して脳の働きを制御していることを実証したと発表した。

ショウジョウバエは、「fruitless」という遺伝子が働かなくなるだけで、オスがメスに求愛しなくなり、オスに求愛するようになることがわかっており、同性愛形質は遺伝的に決まると考えられてきた。しかし、今回の実験でショウジョウバエのオスを羽化直後に隔離して単独で育てると同性への求愛が抑制され、集団で育てたオスは同性愛に似た行動を示すことがわかった。これにより恋愛や性的指向には「氏と育ち(遺伝的要因と社会環境)」の両方が関与していることが示されたという。

なお、同性愛的行動はディスプレー上の動く光点を雄バエに見せ、それに求愛させるバーチャルリアリティー実験で確認された。メスのフェロモンを与えて興奮する場合は異性愛、フェロモンがなくても興奮した場合は同性愛的行動とみなしている。

今回の研究の内容は、英オンライン科学誌『ネイチャーコミュニケーションズ』に発表された。