みなさんは毎朝、鏡に自分の全身を映しているだろうか。実の行動をするかしないかで、セックスライフも大きく変わってくるのだという。
 「鏡に映った自分を見て、何か気づくことがあるはずです。スラッとしている方ならともかく、若いころに比べて、“もっさり”とした雰囲気が出てしまっている…そう感じる男性も多いと思います。もちろん、体型の変化もありますが、一番重要なのは姿勢なのです」
 こう説明するのは、医学博士の志賀貢氏だ。

 何かが昔と違う--そんな時は、自分の姿勢が悪くなっている時だという。
 「骨盤が後ろに下がって猫背気味になり、胸を張っていない。これがオジサンに最も多い悪い姿勢です。特にデスクワークの会社員や、タクシーやトラックの運転手など“座り仕事”をしていると、こういう姿勢になりやすい」

 毎朝チェックしていれば、自然と自分の姿勢の悪さに気付いて改善するものだが、鏡を見ることすら怠ってしまうと、どんどん姿勢は悪化し、モテないオジサンになってしまうのだ。
 さらに姿勢が悪いと、見た目どころか勃起力も弱まるというから怖い。
 「特に問題なのが腰ですね。なぜなら、腰に生殖器へ通じる神経があるため、弱くなると慢性的な腰痛が前立腺肥大や精力減退そして、EDなどを引き起こす可能性があるのです」

 こうした危険を避けるため、常日頃から姿勢には気をつけるべきなのだ。そして、これは難しいことではない。
 「姿勢を良くするには何も特別な運動など必要ありません。普段の生活から、胸を張って骨盤も前に出す。背中とお尻でS字カーブを描くことを意識するだけです」

 最初のうちは慣れない姿勢で長時間保つのは大変かもしれない。それでも、日々の出勤時間や外回りの時などに正しい姿勢を心掛けて、歩くようにしよう。
 「座るときも同じ。椅子には浅めに腰かけて、背中が丸まらないように胸をしっかり張る。また、肩甲骨を寄せるようにすることも重要です」

 思いついたら姿勢を正す。これを日々繰り返していれば、自然と改善されていく。
 姿勢が良くなれば、それだけで勃起力が上がるのも事実だ。
 「姿勢が良くなると、それだけで背筋、腹筋、臀筋、腸腰筋、大腿四頭筋、ハムストリング筋などが鍛えられるんですね。これは筋トレと同じで、筋肉に刺激が走ることで男性ホルモンの分泌も良くなるのです」

 もっと積極的にトレーニングしたい方は、「つま先立ち」をやってみよう。
 「やり方は簡単。肩幅と同じくらいに足を開き、背筋を伸ばしたまま、かかとを上げて下げるだけ。信号待ちや電車の中などにやるだけでOKです」

 ちなみに姿勢が良くなれば、モテ度も変わってくるものだ。
 「いくつになってもモテる男性は、やはりシャキとしている。これは単に姿勢がいいからです。姿勢のいい男性は、女性から見て運動神経が良くて、男らしく性的アピールも強いんです」

 まずは自分の全身を鏡に映して、姿勢を直そう。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたSEX&口説き術にまつわる著書も多数。