ドラマ『デート』で話題の“高等遊民” 実際に話を聞いてみた。「ニートとは違います」
「デート〜恋とはどんなものかしら?〜」(フジテレビ系)で長谷川博己演じる巧が自身の代名詞とする“高等遊民”。

 高学歴でありながら職には就かないパラサイト・シングルで、読書や映画鑑賞に耽りながら日々を過ごすいわゆるニートなのですが、一般的なニートのイメージより垢抜けているように感じるのは“高等遊民”という言葉の響きからなのでしょうか?

 実際はどんな生活を送っているのか…。“高等遊民”を自称するマサルさん(仮名/27歳)の友人・コウジさん(仮名/27歳)にお話を伺いました。

◆“高等遊民”が背負う悲しい過去

 自称“高等遊民”のマサルさんは立派な家柄のひとり息子で、両親の愛情をたっぷり注がれて大きくなったそう。欲しいもの、やりたいことは惜しみなく与えられて何不自由ない幼少期を過ごしたのだとか。

 そんなマサルさんとコウジさんは高校時代のクラスメイト。それぞれ別の大学に進学したものの、今でも仲がいいそう。

「マサルは頭の回転が速くて会話もウィットに富んでいたから人気者でしたよ。ただ、経済的に恵まれていたからそれ目当てで近寄ってくる奴も多かった。最新のゲーム機や話題のソフトは全部持っていたし、『お金がない』っていえばおごってくれる。なけなしのバイト代だけで遊んでいた俺達にとっては神様でしたから」

 ところがそんな友人が陰でマサルさんを金づる扱いしている会話を聞いてしまい、人間不信になってしまいます。

「お金がなければ誰からも相手にされないんじゃないかとか、そうじゃない友だちも『お金目当てなのか』とか疑心暗鬼に陥っていました」

 人間関係に悩みながらも某名門大学に進学し、大学卒業後は大手企業に就職したマサルさんでしたが、そこで更なる試練が待ち構えていたとのこと。

「新入社員って理不尽なことで怒られたりもするじゃないですか。マサルは今まで親に怒られたことも挫折を味わったこともなかったから、相当ショックだったみたいです。結局、半年足らずで辞めちゃいました」

◆ニートと高等遊民に違いはあるのか?

 恵まれた環境がかえって仇となってしまったマサルさん。退職後は職に就かず自由気ままに過ごしているとのこと。そこだけ聞くとニートとなんら変わりないように感じるのですが、“高等遊民”である彼なりの生活スタイルがあるようです。

「実家は金持ちだから働かなくても生活に困らないし、いずれは親の会社を継げばいいから先々の心配もないんですよ。『今はいずれ仕事を継ぐための準備期間なんだ』って気が向いたときだけ実家の手伝いをしているみたいです。人間不信も逆手にとって、女遊びも激しいですよ」

 経済的な心配も親から咎められることもないマサルさんの生活は自由でゴージャス。毎日のように女の子をはべらせて飲み歩き、国内外問わず旅行三昧。欲しい物はお金に糸目をつけず購入するという、なんともうらやましい生活を送っているそう。

「ニートって家に引きこもっているイメージですけど、マサルは行動的。羽振りがいい上、おしゃれだし頭もいいし会話もおもしろい奴だから、女の子達も途切れないんだと思います。素行だけ聞くとちゃらんぽらんな奴みたいだけど、父親の仕事を継ぐための勉強は独学でやっています。

 連日飲み歩くのもいずれ仕事で役に立つ人脈をつくる意図があったり、旅行も見聞と知識を広めるためという自論があったり。将来のために努力をしている姿もニートっぽいイメージからかけ離れているんですよね」

 恵まれた環境も然ることながら、仕事に縛られることなく自由を謳歌している“高等遊民”。

 マサルさんの場合は結婚で新たな寄生先を見つけなくても将来が保証されているため、結婚する意志もないそうです。

<TEXT/千葉こころ>