ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

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3月13日、午前中に来日したヴァイッド・ハリルホジッチ監督は来日の疲れもみせず、17時からの就任記者会見に臨んだ。ニコリともしないで会見に臨んだハリルホジッチ監督は、「コンニチハ」と日本語で言うと、やっと少し微笑んだ。

会見で強調したのは、「日本は自信を失っている」ということ。

「選手は自分自身に対して自信を失っていると思います。私の仕事の多くは勇気づけ、自信付け、喜びを持つこと、彼らがすでにいいプレーをしたということを忘れないように。私は選手と話をして向上させようと思っています。会話することで建設的な関係が築ければと思います」

また、日本の強化方針としては

「私のノートにはやるべきことがたくさん書いてあります。もっといいプレーが出来ると教えて上げたい。引いてきた相手に対しても、そうでない相手にも、どんなスピードでプレーすればいいか教えて上げたいし、スピードが上げるのが常にいいとは思いません。それからポジション、スピードの変化、動きのフェイントなど、細かいことを私の経験を踏まえて向上させたいと思っています」

と引き出しがいくつもあると示唆した。ただし、と強調したのは「時間がほしい」ということ。

「お願いしたいのは少し時間をいただきたいということ。初めて代表を率いたときに同じような状況でしたが、すぐに成功したわけではありません。すこしだけ我慢してみていてもらえば、いい仕事ができると思います」

掲げた目標は高い。

「FIFAランクで55位ですし、数年前はもう少しよかったと思いますが、私がアルジェリア代表監督に就任したときは52位でした。そして3年仕事をして17位になりました。日本も同じようになれると確信しています」

「第一の目標はロシアワールドカップに出ること。さらにワールドカップでは上、トーナメントに進出したいと思っています」

「我々がここに来てメダルを届けたいと思っています」

ザッケローニ元監督、アギーレ前監督が就任会見では「ワールドカップ出場」だけを口にしていたことだけを考えると、ハリルホジッチ監督は一歩先の目標にまで踏み込んだ。

1つの質問に対してとことん答える。ハリルホジッチ監督は、登壇した当初の強面とは違って、饒舌であることは間違いなさそうだ。自信に満ちあふれた会見会見の最後も日本語で締めくくっていた。

「アリガト。メルシー・ボクー」

同じ笑顔が3月の2試合で見られるかどうか。監督が言うように、時間はほとんど無い。

【日本蹴球合同会社/森雅史】