ハリルホジッチ新監督、就任の決め手は「日本人は私に似たメンタルを持っている」

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 13日に来日した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ新監督が、同日に記者会見に臨んだ。

 ハリルホジッチ新監督は、これまでパリSGなどフランスのクラブチームや、コートジボワール代表、アルジェリア代表を率いてきた。まず日本語で「コンニチハ」との挨拶。続いて「ここに来ることが出来てとても嬉しく、光栄に思います」と就任の喜びを語った。

 日本代表監督以外にも多くのクラブ、協会からオファーがあったというが、日本を選んだ理由について「私のメンタリティに似たものを感じています。(日本人は)規律、周りの人を尊敬する姿勢、真面目さなど重要なものを持っています」と、日本人選手の気質が身近に感じたからだと説明している。

 2014年まで率いていたアルジェリア代表を引き合いに出し、「私がアルジェリア代表を率いて日本代表と対戦した時、アルジェリアのFIFAランキングは52位でした。しかし、私は17位まで押し上げることが出来た。日本でも同じようなことが出来ると確信しています」と、日本を世界のトップレベルまでに導くことに自信をのぞかせた。

 最初の目標については「ロシア・ワールドカップに出場すること」と述べたが、「さらに参加するだけではなくグループリーグを突破し、トーナメントのさらに上を目指す」と日本の悲願であるベスト8以上の結果を残すことが最終的な目標だと明かしている。

 一方で「少し時間が欲しい」と語り「これまでもすぐに成功することはなかった。しかし、辛抱強く待っていただけたらいい結果を残すことが出来る」と、例え最初に結果が出なくても我慢する必要があると主張した。

 最後に日本代表のサポーター、国民に向けては「日本国民のためにも頑張りたい。皆さんとは、お互いをリスペクトしたいい関係を築きたいです。一緒に戦うことが大事です。一緒に日本サッカーを盛り上げていきたい」と述べ、サポーター、国民もともに戦うことを求めた。

 ハリルホジッチ監督の初采配は、27日に大分スポーツ公園総合競技場で行われるキリンチャレンジカップ2015のチュニジア代表戦となる。また31日には、東京スタジアムで行われるJALチャレンジカップ2015でウズベキスタン代表と対戦する。