手書きのサイン認証を高度に守るシステム「SealSign」

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「SealSign」は、形だけでなく速度や圧力まで測定する手書き署名の認証技術だ。「Mobile World Congress」では、参加者に実際に偽造を試みさせ、うまくいかないことを示すデモも行われた。

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Telefonica社が所有するセキュリティ会社のElevenPaths社は、手書きの署名を安全なかたちの認証として利用できる技術「SealSign」を開発した。

UK版『WIRED』は、バルセロナで3月初めに開催された「Mobile World Congress」会場で、SealSignのデモに参加する機会を得た。

この技術を試すための斬新な方法として披露されたのは、有名人のサインを偽造してみようというものだった。参加者は、スタイラスを使ってサインをなぞり、正確にまねようとした。簡単に思えるかもしれないが、たとえアーティスト並みの能力があったとしても、SealSignはごまかせない。速度と圧力も測定し、その結果を一連のグラフにまとめるからだ。

事実、われわれが最初にまねようとした、華やかなマリリン・モンローのサインは、5点満点で0点だった(以下の画像)。スティーブ・ジョブズのサインでは多少上達したが、それでも、一致したと識別されるのに必要な4.5点にはほど遠いものだった。

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「これらのサインを偽造することは誰にもできない。4.3点を超えるには非常に正確でなければならないからだ」と、ElevenPaths社のチェマ・アロンソ最高経営責任者(CEO)は説明した。「メールで文書を受信して、そのデヴァイス上で文書を開いて署名すれば、その瞬間に文書はサーヴァーで検証される」

アロンソCEOによると、SealSignはすでにスペインの病院で、紙のコピーではなく電子データで署名を保存するために使われている。スペインでは、特に危険性が高い手術を行う場合は、患者が文書に署名して医師に許可を与えなければならず、手術が成功しなかった場合は、その文書を20年間ファイルに保存する必要があるという。

ElevenPaths社では、さまざまな企業と協力して、この技術が各種のプロトコル標準で機能することを確認している。SealSignは、人々が自分のデジタル身分証明を守り、個人情報を保護できることを目指して同社が構築してきた、安全なデジタル・エコシステムの一部を形成するものになるという。

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