3.11に勝利したU−22代表の手倉森監督「希望の光に」

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 U−22日本代表は11日、U−22ミャンマー代表と国際親善試合を行い、9−0と大勝を収めた。U−22日本代表にとって国内初試合となった一戦は、東日本大震災からちょうど4年を迎えた日に実施。チームを率いる手倉森誠監督は試合後、「3.11にゲームができ、震災を風化させないという部分では良かった」と口にした。

 震災当時、ベガルタ仙台を率いていた指揮官は自身を、「あの日のことを伝え続けないといけない立場」と表現する。試合前には、被災地復興のために力を注ぐ人々を「知られざる英雄」とした映像を流すとともに、「自分たちはプロ選手としてやれている立場、代表として国を背負って戦っている誇りがある。被災地の方々にとって、少しでも光にならなければいけない」と語りかけて、選手たちを鼓舞した。

 自身も東北出身で、代表監督になった現在でも拠点は仙台に置く。「よく震災を風化させないという話がありますが、あの時に感じた悲しみや不安な気持ち、苦しい思い。そういう思いの部分は、どんどん風化させていくべき」という指揮官。「逆に言えば、あの時に感じた、人は支え合わなければいけない状況や、人は一人では生きていけないとの気持ちは逆に風化させられない」と力を込めた。口をつく一つひとつの言葉から、被災地への強い思いが滲み出る。

「希望の光になるためには、勝ち続けるしかない。しっかりリオまで行って、日本の歴史を変えるというところまで、光を放ち続けたい」

 強い決意を抱え、手倉森監督に率いられたU−22日本代表は、今月末にリオデジャネイロ・オリンピックの一次予選に臨む。