突然与えられたポジション…U-22代表FW荒野「初めてなんです」

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[3.11 国際親善試合 U-22日本9-0U-22ミャンマー フクアリ]

 自分自身でも驚きがあった。与えられたポジションは右サイドハーフ。「右サイドなんだ」という思いもあったU-22日本代表FW荒野拓馬(札幌)だが、躍動感あふれるプレーで攻撃にリズムを生み出した。

 右サイドと発表されたのは、試合前のミーティングだった。実は荒野にとって、手倉森ジャパンでは「初めてなんです」というポジション。「昨日の練習でもトップとトップ下みたいな感じでプレーしていました。代表ではプレーしたことがないけど、ミーティングで発表されたときに自分が右サイドにいたので…」と戸惑いもあった。

 しかし、すぐに気持ちは切り替わっていた。「ただ、(手倉森誠)監督が僕を信頼して使ってくれているし、自分のプレーをするだけだと解釈して、チームのためにできることを考えてプレーしました」と指揮官の信頼にプレーで応えようとしていた。

 右サイドに張りつくのではなく、流動的に動いて中央にも顔を出す。ボールを呼び込めば、効果的なパスを配球して好機を演出した。すると、前半13分にはFW鈴木武蔵(新潟)へ絶妙なスルーパスを通してFW中島翔哉(F東京)のチーム2得点の起点となり、同41分には左サイドから鈴木へパスを送ってチーム4点目を生み出した。

「札幌でもウイングバックをやっているので」と右サイドでのプレーを苦にしなかったが、何よりもピッチに立てる喜びを感じているようだ。「まずはピッチに立つことを目標にしているので、与えられたポジションで最大限のプレーができればいいと思っています。ピッチに立ったときに、チームのためにプレーできるようにという意識をこれからも持ち続けたい」。トップ下へのこだわりを持ちながらも、今後も与えられたポジションでチームのために走り続ける覚悟を示した。

(取材・文 折戸岳彦)