ほぼ完璧に相手の攻撃を封じたとはいえ、試合後の岩波は厳しい表情を崩さなかった。 (C)SOCCER DIGEST

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「まだまだイージーミスが多過ぎました」
 
 9-0と大勝し、自身もCKから得点を奪った岩波は厳しい表情で試合を振り返った。
 
「前半から取ったボールをすぐ奪い返される場面が多かったし、このレベルでミスが多いというのはまだまだ。無失点で終えられたのは良かったけど……」

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 相手に許したシュートはわずか2本。しかも被決定機数が「0」と、守備においても上々の成果を手にしたように感じられたが、「目的がはっきりしていなかった。前からはまった部分はあったが、ひとり行っても後ろが付いてこないシーンも多かった。守備の部分はまだまだ改善点が多い」と、その口から出てくる言葉は反省ばかり。
 
 一方、攻撃面では収穫を挙げた。
 
「監督のやりたい攻めができた」と、チームは序盤からサイドを上手く崩しながら多くのチャンスを作った。終わってみれば9得点。岩波自身も「良いパスを通せた。そこで乗れた部分はある」と、サイドへの好フィードで攻撃の起点として機能した。
 
 また、セットプレーでのゴールも自信につながったと話す。

「先日のシンガポールの遠征ではチャンスがあったが、なかなか取れなかったのでうれしい。アジアとの戦いではセットプレーは武器になる。僕も(CBで組む)植田も空中戦は強いので、これからも狙っていきたい」と胸を張る。
 
 攻守に躍動し、試合を終えれば課題と収穫を明確に分析し、チームの行く末を案じるその姿からは強いリーダーシップを感じる。実際、この試合では遠藤航に代わり、後半からキャプテンマークを巻いた。
 
「代表のキャプテンとは特別なもの。歳は(周りより)ひとつ下ですが、そこは関係なく、チームを引っ張っていきたい」と力強く語る。
 
「16歳の時から組んでいる」植田とのコンビも万全。リオ五輪出場へ、リーダーとしてチームを牽引していく想いは強い。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)