スター選手は数億円規模の年収を手にするが、一般の選手は普通のOLと大差ない薄給。そんな女子スポーツ界の収入の仕組みと格差を人気6種目で調査!

「バレーボール選手になる人の気持ちがわからない。プロリーグもなく、先がないのに……」

かつて、プロゴルファーの上田桃子がテレビで、こう言い放ち、物議を醸したことがあった。

確かに配慮を欠いた発言ではある。だが、金銭的な面で、バレーボールが魅力の乏しいスポーツであることは事実だ。

「日本のバレーボール界にもプロ化の動きはありました。でも、一部を除き、結局は失敗。Vリーグと名前だけは新しくなりましたが、実態は実業団時代とほとんど変わっていません」(Vリーグ関係者)

Vリーグの選手の多くは企業に勤める社員選手。一般社員と同じように、定時に出社して午前中は仕事をこなし、午後から練習する。仕事内容は簡単な事務作業が中心で、重要案件を任されるようなことはまずない。

給与も普通のOLと大差なく、多少の手当がプラスされる程度だ。主力選手でも月額20〜40万円だと言われている。

社員選手に次いで多いのは嘱託契約選手。会社の仕事にはノータッチで、給料をもらいながらバレーボールに専念する。契約は1年ごとの更新で、報酬は年額200〜700万円だ。

「嘱託契約選手の身分は、何の保障もないアルバイトと同じ。企業にとっては都合のいい選手です。故障したり、有望な若手が入ってきて不要になれば、いつでも切り捨てられますから。選手にとっては好ましくない身分ですが、最近は社員契約ではなく、嘱託契約を結びたがる企業が増えています」(前同)

これ以外に、プロ契約をする選手もいるが、その扱いは嘱託契約とあまり変わらないというケースが多い。

ただし、例外なのが日本代表の主将を務める木村沙織。12年、東レ・アローズからトルコのプロチーム『ワクフバンク・テュルクテレコム』に移籍し、1億円の年俸をもらう。だが、14年6月には、東レに復帰し、2年間のプロ契約を結んだ。年俸は推定2000〜3000万円と、トルコ時代の3分の1以下となった。