株主優待の達人として知られる桐谷さん

写真拡大

 元プロ棋士で優待投資家として知られる桐谷広人氏といえば、365日優待品で生活する株主優待の達人「桐谷さん」として知られている。その桐谷さんが、優待・配当利回りを重視する銘柄選びのポイントを紹介する。

 * * *
 私が銘柄を選択する際は、配当利回り(1株当たり配当÷株価×100)と優待利回り(優待の価値÷投資金額×100)の両方を重視します。この配当と優待の合計である「実質利回り」が高く、自分が欲しい優待を設けている銘柄を中心に選んでいます。

 東証1部全銘柄の平均配当利回りは2月末現在、約1.5%。配当利回りは最低でもその平均以上は欲しい。配当利回り、優待利回りはともに2%以上が望ましいが、株価が全体的に高くなっている現在は、「配当+優待」利回りが4%以上なら合格でしょう。

 今回の銘柄もその視点で選定しました。シダックスやラウンドワン、シードなどは優待利回りだけで4%以上で、実質利回りは7%を超えます。食事系や衣料品系も優待利回りが高い傾向があります。

 もちろん優待内容は大事ですが、いい優待であっても業績悪化で優待自体をやめる場合があるので要注意。最近も無配に転じた銘柄が権利確定日の後に優待を突然廃止し、優待族を失望させました。業績もしっかりチェックしましょう。

 割安かどうかも重要な判断基準です。権利確定日の直前に買ったり権利確定後すぐに売ったりする個人投資家は多いですが、私はそういうことはしません。どんな株でも割安な時に買う主義です。年初来安値をつけたら即買い。安値で買えば利回りは高まり、株価が多少下がっても配当と優待をもらって耐えられるものです。

撮影■小笠原亜人矛

※週刊ポスト2015年3月20日号