カリウムがダントツで多い食品を挙げると--。
 「ずいき」(100gあたり1万mg)、次いで「昆布」などの海藻(同8200mg)、「イモ類」(同3000mg)、「豆類」(同2400mg)など。
 カリウムは、腎臓が悪い人以外であれば、どれだけ摂取しても体に悪影響がないという優れもの。その上、骨を強くすることで知られるミネラルも含まれ、血管も強くしてくれるのだ。
 「カルシウムは、カリウムの働きを助け血圧を下げます。逆にカルシウムが不足すると、骨のカルシウムが血液中に流れ出し血管壁にこびりつき動脈硬化の原因になります。これを防ぐためにも、カルシウム摂取は重要なのです」(同)

 しかし、いくら血管を鍛えても、やはり流れている血液がドロドロでは強い血管を作るうえで支障が出る。ある専門家は、別の角度からこう指摘する。
 「血管が強いというのは、言い換えれば高血圧、糖尿病、悪玉コレストロールによる高脂血症などがない状態のことです。そうしたリスク要因がある人は、血管という器官だけを強くしても意味がない。血管を強くする目的は、“破れない、詰まらない”ようにすること。内皮細胞を元気に健康な状態にするのも大切ですが、血液を含めた血管内の環境を良くすることも大事。悪いと血管は破れやすく詰まりやすくなるので、強い血管は作れません」
 血管内の環境を整えるには、やはり野菜を中心にした食生活に加え、「睡眠を十分とる」「早起きを心掛ける」「クヨクヨ考え過ぎない」といった生活ができるように努力することが大切だ。

 『生涯、詰まらない、切れない“強い血管”の作り方』(宝島文庫)の著者でもある栃木県小山市民病院の島田和幸院長が、「血管年齢チェックリスト」を作成している。それによると、チェックリストで年齢が「20歳〜30歳」なら問題ないが、「40歳以上」になると危機が迫っているという。
 島田院長は同著で「血管年齢は、動脈硬化の進行レベルを表します。近年、血管年齢と実年齢がかい離している人が多くなっています。血管年齢が『80歳』なら実年齢にかかわらず寿命が尽きる日が近い。暴飲暴食、喫煙、運動ゼロというリスクを重ねている人なら、血管年齢がまだ“60〜70歳”でも人生終わり…という恐れがあります」と言い、血管年齢を知ることで今後の人生が見えてくるという。「血管年齢が“80歳代”の人は、いつ血管病の発作を起こしてもおかしくありません。早目に病院の専門家による生活指導を受けるべきです」とも説明する。

 この他、食生活の改善に加えて「運動と身体を温める」ことを、血管を継続的に鍛える方法として提起している専門家もいる。
 運動面では、運動で筋肉が刺激を受けると、それに呼応して血流が促進されて血管が強くなる。しかし、ハードルの高い水泳やジョギングなどはいらない。通勤や買い物に出かける時、いつもより少しだけ早歩きをし、両手を“グー、パー”させる。ガムを噛んで咀嚼力を高める。
 一方の「温める」は入浴の活用だ。シャワーでなく、浴槽にゆっくりと湯に浸かる(毎日ぬるま湯に30分程度)。器質的に、またリラックス効果からも血管は拡張して血流は促進される。

 自らの身体と健康は、自らの努力で変えられると強く意識する必要がある。