昨秋、日本バスケットボール界に下された無期限国際試合出場停止処分は世間を騒がせ、選手やファンを不安に陥れた。だが、ここへきて、その制裁解除への光明が見え始めた。

 3月4日、問題解決のために国際バスケットボール連盟(FIBA)が組織したタスクフォース(特別チーム)の第2回会合が開かれ、新たなプロリーグの形態と参加基準を決定。その後、タスクフォース最高実力者の川淵三郎チェアマンが制裁の原因のひとつである併存する二つのトップリーグ(NBLとbjリーグ)の全代表者を招集して説明会を行った。

 こうした動きをFIBAから派遣された、もうひとりのチェアマン、インゴ・ワイス財務部長が評価。問題解決が順調に進むという条件つきではあるが、6月に行われるFIBA理事会で制裁解除を決定する可能性があることを示唆したのである。

2つのトップリーグ併存を放置
国際試合出場停止の制裁を科される

 この日本のバスケットボール界の問題は当コラムでも何度か取り上げてきたが、改めて簡単に触れておこう。

 日本のバスケットボールを管理統治するのは日本バスケットボール協会(JBA)だが、JBAはFIBAの傘下にある。各国の協会がリーグや選手をしっかりと統治・運営し、強化に努めて代表を国際試合に送り出す。それが国際大会を盛り上げ、ひいてはバスケットボールの普及発展につながるからだ。

 だが、JBAはFIBAの意に沿う統治を行うことができず、以前から改善勧告を受けてきた。改善点は大きく3点。(1)協会のガバナンス(組織統治)、(2)男子のトップリーグがNBLとbjリーグのふたつに分かれている点、(3)男女代表チームの強化体制の確立である。

 この3点はリンクしている。バスケットボールに限らずスポーツはどの競技も普及・強化にはピラミッド型の競技人口・リーグが形成されるのが理想だ。底辺に競技を始めたばかりの少年や愛好者がいて、競技力がつくに従って上のレベルに上がっていく。目指すは頂点にあるトップリーグであり、そこから国際大会に出場する代表選手が選ばれるという流れだ。

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