外務省がこのほど、ホームページ(HP)上の“韓国との関係”を紹介するページから、「基本的価値を共有する」という文言を削除したことについて、韓国メディアの朝鮮日報の中国語版は6日、「極めて拙劣」と批判した。(写真は朝鮮日報の6日付中国語報道の画面キャプチャ)

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 外務省がこのほど、ホームページ(HP)上の“韓国との関係”を紹介するページから、「基本的価値を共有する」という文言を削除したことについて、韓国メディア・朝鮮日報の中国語版は6日、「極めて拙劣」と批判した。

 記事は、外務省のHPにおける韓国の「基礎データ」を紹介する箇所において、以前は「韓国は我が国と、自由と民主主義、市場経済等の基本的価値を共有する重要な隣国」との表記があったことを紹介する一方、その表記がこのほど「韓国はわが国にとって最も重要な隣国」と変更になったと紹介した。

 続けて、菅義偉官房長官および外務省が「2カ月に1度行っている改定作業の一環だ」と説明したことを紹介する一方で、「韓国はわが国にとって最も重要な隣国」と変更になった理由については回答していないと紹介。さらに「最低限度の説明すらしたがらないようであれば、われわれは故意に変更したと見なすほかない」と論じた。

 さらに、「北朝鮮など少数の国を除いて」と前置きしつつ、韓国を含めた多くの国は「自由と民主主義、市場経済など」を憲法の骨格・基本精神としていると主張。続けて、50年前に韓国と日本は過去の被害国、加害国という関係を棚上げして国交を正常化できた理由は「自由と民主主義、市場経済等」といった共通の価値観があったからこそではないかと論じた。

 続けて、紆余(うよ)曲折のある日韓関係が最終的に破たんまで至らなかった理由も共通の価値観があったからこそだと主張し、日韓関係がどれだけ悪くとも、日本政府が外務省のHPから「基本的価値を共有する」という文言を削除したことは幼稚で拙劣であると批判した。(編集担当:村山健二)(写真は朝鮮日報の6日付中国語報道の画面キャプチャ)