日経平均株価が今世紀最高値を記録するなど、活況を呈する株式市場。はたしてこれから「上がる株」は何か? 東証記者クラブ・キャップとして証券会での豊富な経験と人脈を持つラジオNIKKEI記者・和島英樹氏が注目しているのは、エイチ・アイ・エス(東証1部・9603)だという。和島氏が解説する。

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 格安航空券のパイオニア的存在であるエイチ・アイ・エス(HIS)にとって、本来、円安は日本人の海外旅行客のデメリットにつながる。しかし、昨今の原油価格の下落で燃油サーチャージが従来の半分まで引き下げられるなど、原油安が追い風となっている。さらに「原油価格の60ドル割れが常態化すれば燃油サーチャージがゼロになる」(旅行業界関係者)との指摘もあり、同社の業績をさらに押し上げることが期待される。

 また長崎のテーマパーク「ハウステンボス」も運営しており、円安による外国人観光客の増加などでハウステンボスが累積損失を一掃するなど業績が大幅に改善。傘下の九州産交グループが運行するバスもフル稼働に近い状況で、「インバウンド(訪日外国人増)」関連銘柄としても有望視したい。

 今期(2015年10月期)は2ケタの増収増益予想。さらに、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するUSJ(ユー・エス・ジェイ)が今年再上場する見込みで、それに伴ってさらなる上値が望めると見る。

※マネーポスト2015年春号