投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の3月2日〜3月6日の動きを振り返りつつ、3月9日〜3月13日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇。週初に先物主導で一時18939.17円まで急伸した日経平均は、その後、雇用統計を控えている米国株安の流れから足下調整を見せつつあった。しかし、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は5日、量的緩和としての国債買い入れを今月9日に開始すると発表。これを受けた欧州市場は軒並み上昇し、これに連れ高する格好からリバウンドへ。米雇用統計を前に膠着感の強い相場展開が続くとみられていたが、断続的な年金資金とみられる資金流入により、週初につけたイレギュラー的な価格を突破し、昨年来を更新するとともに、節目の19000円まであと30円弱に迫っている。

 今週は6日の米雇用統計の結果を受けての相場展開になるが、先物市場では既に19000円を超えてきている。とはいえ、節目の19000円回復によって、達成感も意識されてくる可能性がある。週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えている。限月交代に伴うロールオーバーの商いが中心になるとみられるが、期末に向けたポジション調整などの動きも出やすく、波乱含みの展開も意識しておく必要はありそうだ。

 経済指標では9日に10-12月期の国内総生産(GDP、改定値)、1月の国際収支が発表されるほか、11日に1月の機械受注、12日に1-3月期の法人企業景気予測調査、2月の米小売売上高が発表される。また、9、10日にドイツのメルケル首相が訪日するほか、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が開かれる。イベントでは9日に米アップルがサンフランシスコでイベントを開くほか、14日に北陸新幹線が開業する。15日に中国全国人民代表大会(全人代)が閉幕する。

 日経平均の19000円乗せで達成感が強まり、メジャーSQ待ちで膠着となるようだと、アップル関連や北陸新幹線関連などのテーマ物色が意識されそうだ。