北陸新幹線で金沢・能登を旅したくなる3冊を、東京駅のブックコンシェルジェが紹介

写真拡大 (全4枚)

2015年3月14日に、北陸新幹線の金沢・富山〜長野間が開通。おかげで東京駅から金沢駅まで2時間28分で行けるように。今後は金沢方面に旅行する機会が増えるかも!? そこで、旅の出発点「東京駅」構内にある「book express 東京駅京葉ストリート店」のブックコンシェルジュ・椎野さんに、金沢・能登を舞台にした3冊を選んでもらった。車内で読んでも、東京で読んでも、旅気分を盛り上げてくれそう。◆金沢市内の名所が登場するSFミステリー


「金沢を舞台にしたSFミステリー小説です。自分が存在しないというパラレルワールドに迷い込んでしまった主人公のぼく。すごく内向的な人物像である彼に共感したり、反感を覚えたり、いろんな感情が湧く小説です。あっという間に世界観に引き込まれてしまいます」

亡くなった恋人を追悼するため福井県の東尋坊を訪れていた主人公のぼくは、なにかに誘われるように断崖から墜落した。ところが、気がつくと見慣れた金沢の街にいて…。パラレルワールドに迷い込んでしまった主人公の葛藤を描く、青春ミステリーの金字塔。

『ボトルネック』米澤穂信著/新潮文庫/562円

◆手紙を通じて、能登の暮らしが垣間見られる物語


京都の大学院から、遠く離れた能登の実験所に飛ばされた守田一郎。文通修業と称して京都に住む仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談にのったり、妹に説教をしたりと好き放題。ところがいちばん想いを伝えたい好きな相手には、本当の気持ちを綴ることができずにいた…。

「主人公の男子大学院生の1人称で書かれているので感情移入しやすく、ライトな気持ちで読める小説です。くだらない!と思うようなことも綴られており、笑いながら楽しめます。手紙の内容から主人公が過ごしている能登の情景も想像できる。能登の暮らしが垣間見られるかもしれませんね」

『恋文の技術』森見登美彦著/ポプラ文庫/670円

◆スタイリストのお眼鏡に叶ったスポットが満載!


料理や雑貨など、“暮らし”をベースにしたスタイリングを手がける、人気スタイリストの伊藤まさこが、ガラス作家・辻和美など、金沢を知り尽くした4名とともに金沢および周辺の見所を案内する。巻末には、伊藤が金沢で手に入れた器や土具の紹介や土地の食材を使ったレシピの、嬉しいおまけ付き。

「人気スタイリストの視線で選んだ、生菓子や桐工芸、美術館、景色など、名店や穴場スポットが満載です。ガイドブックとして使えるだけでなく、写真もステキで見ているだけでワクワクしてしまいます。この本を片手に今すぐ金沢に行きたくなるはずです!」

『あした、金沢へ行く』伊藤まさこ/宝島社/1404円