職場復帰と母乳育児に関する調査、半数近くが「さく乳していることを同僚に言えなかった」 ―― 米国の労働法ではさく乳に関する条項も

写真拡大

さく乳器など、おもに母乳育児関連製品を販売するメーカーのメデラでは、「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」を実施、その結果について発表した。

母乳育児が仕事復帰に与える影響についての調査・報道が少ないことが、本調査実施の背景にあるという。今回の調査対象は、末子が3歳未満、出産後1年半未満で再び働き始め、現在も就業中の女性で、有効回答数は515名。

まず、仕事復帰後の母乳育児継続率は約半数(50%)ということがわかった。そして、仕事復帰による母乳育児への影響について、「復帰後、仕方なく母乳を与える機会を減らした」という方が61%、「復帰するために、仕方なく断乳した」という方も20%が「あてはまる」と回答した。


さらに、職場でのさく乳経験をきいたところ、15%が「職場でのさく乳経験がある」と答え、職場でのさく乳場所について(複数回答可)もっとも多くあげられたのは、「トイレ」で58%にものぼった。そのほか「空いている会議室・仕事部屋」(19%)、「休憩室・談話室・食堂などのフリースペース」(16%)が続いた一方で、「さく乳室・さく乳専用の部屋・スペース」という回答も5%あがった。

写真はメデラ本社にある授乳中の社員向けのさく乳室「Mothers' Room(マザーズルーム)」。さく乳室・スペースの導入を検討する企業の見学を随時受け付けているという。


また、職場でさく乳していた時の気持ちとして、「恥ずかしくて、『さく乳』していることを同僚に言えなかった」という質問には半数近くの45%が「あてはまる」と回答、「仕事をさぼっているようで、『さく乳』していることが後ろめたかった」という質問にも、35%の方が「あてまはまる」と答えた。

ちなみに同社の資料によると、米国公正労働基準法における子育て中の母親の休憩時間に関する条項では、「雇用主は子育て中の母親に対し、その子の出生から1年が経過するまで、さく乳に必要な適切な休憩時間を提供すること。また、さく乳場所(トイレ以外で、他から見えず、同僚やその他の人物に干渉されない場所)を提供すること。」と定められているという。(※会社規模により適用外の場合も)

調査結果の詳細は同社ホームページで公開されている。

「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」を発表|メデラ株式会社
http://www.medela.com/JP/ja/breastfeeding/about-medela/media/local-press-releases/local-pr9.html