ドローンもついにペット感覚?スマホという頭脳を手に入れた「LAB」

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ついにスマートフォンドローンが合体した。

ロボット開発会社の米LabRomance社は、スマートフォンを頭脳として活用するドローン『LAB』を発表し、クラウドファンディングサービスの『Kickstarterde』で資金調達を始めた。

『LAB』はスマートフォンを頭脳として活用するだけでなく、スマートフォンのディスプレイを“顔”としても活用する。

スマートフォンという頭脳を手に入れたドローン

『LAB』の全面には165mm×90mm×10mmまでのスマートフォンを取り付けることができ、スマートフォンにインストールされたアプリを利用することで、複雑な処理を行えるようになる。

そのためLabRomance社は、『LAB』を“世界初のスマート・ドローン”と呼んでいる。

また、スマートフォンのディスプレイは丁度ドローンの顔として機能し、様々な表情や警告、メッセージを示したり、映像を映すことができる。

但し、基本的な飛行制御はドローンに搭載された専用プロセッサが処理するため、万が一スマートフォンがフリーズするなどしても、ドローンは墜落すること無く、安全に着陸することができる。

『LAB』の本体は、主にカーボンファイバーと超々ジュラルミン(アルミニウム合金の一種)で構成されており、重量は800g。使用しないときは折りたたむことができ、バックパックに入れて運ぶこともできる。

LabRomance社は『LAB』のアプリを開発するための各種APIを提供することで、オープンプロジェクトとしてアプリの開発を促そうとしている。

既に考えられている『LAB』の使い方は、スマートフォンが画像識別をしながら自立飛行することや、スマートフォンのディスプレイに広告を表示しながら飛行すること、あるいは災害時などの救援のために現場で情報を伝えること、さらにはパトロール中に警報を発することなどが例として上げられている。

アプリのアイデア次第で面白くなるドローン

『LAB』の出荷は2015年の夏頃を予定。ユーザーはスマートフォンの専用アプリをダウンロードすることで、様々な『LAB』の頭脳を入手することができるようにになる。または、ユーザー自身がアプリの開発を手がけることもできる。

そして『LAB』は、スマートフォンのアプリという頭脳をもったドローンとして飛行することになる。

どのようなアイデアが飛び出してくるか、楽しみなドローンだ。ただ個人的には、スマートフォンが手元を離れて飛んでいくことに、一抹の不安を感じるのだが……。

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【参考・画像】

※ LAB: The Living Aerial Bot by LabRomance Inc. - Kickstarter

※ LabRomance