編集レポ★古都・奈良が女ひとり旅に人気の理由とは?「奈良学ナイトレッスン」開催

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今、奈良へひとり旅に出かける女性が増えているという。なぜ奈良なのか? その理由を知るため、2015年2月25日(水)、日本橋にある「奈良まほろば館」で開催された、「奈良学ナイトレッスン」に参加した。

毎回、さまざまな分野から講師を招き、ファンも多いこのイベント。今年度第11回目となる今回のテーマは、「古刹・聖林寺の住職さんに聞く、奈良の魅力」。歴史の教科書にも出てくる聖林寺は、712年に建立された由緒あるお寺で、国宝の「十一面観音」でも有名だ。現在の住職、倉本明佳さんは女性、つまり尼僧であり、貴重なお話が聞けるということで当日は多くの人が集まった。

袈裟の姿で現れた倉本さんが、まず自身の生い立ちや住職になった経緯を話すところからスタート。結婚、出産を経て40代で住職を受け継いだそう。朝の行が終わると、境内や植木の手入れをしたり、拝観に来た人たちと話をする。そんな日々の暮らしの中で、古都・奈良の魅力をより実感しているという。「実は、日本で最初の住職は尼僧で、聖林寺がある奈良県の桜井市で道場をかまえたんですよ」と倉本さん。歴史が脈々と続く特別な場所だからこそ、時間がゆっくりと流れている。


イベントの後半は、聖林寺に納められている、鎌倉時代や室町時代などの貴重な文化財についてレクチャー。例えば、ちょっとユニークな表情の「子安延命地蔵」は、安産・子授け祈願にご利益があるということで、女性の参拝者も多いのだとか。また、国宝の「十一面観音」は、足の裏にまで金箔が貼られていた、という裏話も。歴史を楽しく学べるのもこのイベントの魅力のひとつ。


拝観に来た女性たちとよく話をするという倉本さんは、「東京で忙しい日々に疲れた人たちは、奈良の自然や古い社寺を見て癒されるようです。奈良は多くの古墳も発見されており、日本人のルーツのような場所。だから、初めて来た人も懐かしさを覚えるのかもしれません」と語る。

仕事や人間関係に疲れた人たちを、優しく癒してくれる古都・奈良。新年度を迎えるにあたって、リフレッシュしたい人はぜひ聖林寺を訪れてみて。自然の中にひっそりと佇む山寺のため、まるでタイムスリップしたような雰囲気を味わえそう。

奈良の魅力が詰まったこのイベントは、次回3月25日(水)に真言宗室生寺派尼僧・愛川純子さんを講師に迎えて「大人の女性に“奈良旅のススメ”〜鎌倉時代の旅物語より〜」というテーマで実施予定。気になる人は早めの申し込みがおすすめ。