現代アートをめざす若手作家の登竜門!上野で「VOCA展2015」開催

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写真家の蜷川実花さんや、糸や布を使ったアート作品が個性的な清川あさみさんなど、入選者の中から第一線で活躍するアーティストがたくさん出ていることでも注目の「VOCA展」。絵や写真など平面の作品に特化した現代アートの美術展で、今年は22年目を迎えるとか。

2015年3月14日(土)から30日(月)までの17日間、上野の森美術館で開催される「VOCA展」では、今年の受賞作品を含む34名の作家の作品を展示。国際的にも活躍が期待されるような若い作家を支援するために開催されているもので、全国の美術館学芸員や研究者、ジャーナリストの推薦によって選ばれる対象は40歳以下の若い作家のみ。それだけに、熱いパワーの伝わってくる作品がいっぱい!

今年のグランプリとなる「VOCA賞」は、小野耕石さんの版画作品。シルクスクリーンで100回近くもインクを重ねた、独特のスタイルが高評価を獲得。「遠目で見る時と近くに寄って見た時とでは印象の変わる作品です。遠目だとスモーキーな色合いに見えますが、一つひとつのドット(点)は赤や青の鮮やかな原色なんです。インクを何度も重ねてあるため、立体のような不思議な厚みもあるんですよ」と、作品のユニークな魅力を語る、学芸員の坂元さん。

今年は版画作品が大賞となったけれど、これは初の快挙なのだとか。「小野さんの作品以外にも、今年は色や構成で見せるような、抽象的な表現が多かったですね」(同)

このほかに、2015年2月20日(金)から3月31日(火)まで、有楽町の「第一生命南ギャラリー」で「VOCA展」の過去の受賞作品を展示しているので、興味を持ったらこちらも合わせてチェックしてみて。現代アートの軌跡が見えてくると、美術鑑賞がもっと楽しくなるかも。

※タイトル写真/小野耕石「Hundred Layers of Colors」油性インク、紙