自身の後釜に関する報道が盛んに報じられているペジェグリーニ監督。憶測を鎮めるには、とにかく結果を残すしかない

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 英国では現在、マンチェスター・シティの監督人事に関する様々な憶測が飛び交っている。

 2013年夏に3年契約を結び招へいされた現指揮官マヌエル・ペジェグリーニは、就任初年度となった昨季、リーグタイトルとキャピタルワンカップの2冠へとチームを導いた。しかし、2年目の今季は2つの国内カップ戦で早々に敗退。バルセロナと対戦しているCLでも、ホームでのラウンド16第1レグを1-2で落とし劣勢に立たされている。さらにはリーグ戦でも、先週末のプレミア第27節でリバプールに2-1で屈し、1試合消化の少ない首位チェルシーの背中がさらに遠のいてしまった。

 こうした状況を受けて、「プレミアリーグのタイトルを保持するか、チャンピオンズリーグを制することができなければ、クラブは後任としてジョセップ・グアルディオラにアプローチする」と報じたのは2日付の『ガーディアン』紙。

 記事では、グアルディオラはドイツに残る可能性が高いとしながらも、1月に取り沙汰されたマティアス・ザマーSD(スポーツディレクター)と指揮官との関係悪化報道などもあり、交渉の余地はあると論評。また、去就が注目されているナポリのラファエル・ベニテス監督の名前も挙げている。

 一方、同日の『デイリー・テレグラフ』紙ではグアルディオラとともに、レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が後釜候補として挙げてられている。同紙は、イタリア人指揮官が昨季、クラブに“ラ・デシマ”(10度目のCL制覇)をもたらし、今季は現時点でリーグ首位に立っているにもかかわらず、昨年末に合意間近と報じられた契約延長にいっこうに進展がないことを指摘。また、イタリア人指揮官が将来的なプレミア復帰を考えていることも合わせて伝えている。

 さらに、両紙の論調を取り上げた上でアンチェロッティを推しているのがスポーツ専門チャンネル『ESPN』だ。理由として、現在Rマドリーで見せているスターぞろいの集団をまとめ上げる能力や器用さ、巧みな資金運用などシティの選手たちを導くことができると論じ、グアルディオラより高く評価している。