GPSをオフにしても位置情報を他人に知られてしまう?対策が急がれる 「パワースパイ」
スマホは、GPSや無線基地局から位置情報が特定できる。
これらの位置情報は、地図やナビゲーションのほか、SNSなどで自分の場所を伝える際にも使われている。
しかし、逆に言えば位置情報は、自分の場所を他人が知ることもできてしまう。
よく、刑事ドラマなどで犯人の場所をGPSやケータイから特定するといったシーンなどでもご存じだろう。
一般に位置情報はGPSや無線基地局から位置情報がなければ特定できないと思われている。
しかし、GPS以外でも場所が特定されるリスクがあるとしたら?
実は、バッテリーの減り方であなたの位置情報が特定できる方法があるのをご存知だろうか。
あなたが他人に自分の位置を特定されないようにGPSをOFFにしていても、居場所や行動がバレてしまうことがあるというのだ。
そして今、この技術を悪用したAndroidスマホ向けのスパイウェアも存在しているかもしれないとまで言われている。
●リアルタイムで特定・追跡できる「パワースパイ」とは
バッテリーの減り具合によってリアルタイムに位置を特定・追跡できるのは「パワースパイ」と呼ばれるアプリだ。
「パワースパイ」は、米スタンフォード大学とイスラエルの軍事企業ラファエルが共同開発したものだ。バッテリーの電力消費量データから基地局とスマホの位置関係を割り出せるという。
この機能が組み込まれたアプリをAndroidスマートフォンにインストールした場合、スマホのGPSをオフにしていても、電力消費量を解析し、基地局からの位置を約93%という高い精度で追跡できるという。なお、今のところ同種のアプリがiOS用にも存在するかは、わかっていない。
●パワースパイを拒否する方法は2つしかない?
1.インストールしない
あたり前の話しだが、これができれば、苦労はしない。
なぜなら、一般のアプリにパワースパイが組み込まれている場合、インストール前に知ることは難しいからだ。
また2015年3月1日現在、パワースパイが組み込まれたアプリがバッテリーを監視しているか確認する方法もないのが現状なのだ。
2.バッテリーを外して移動する
確実にパワースパイの監視をさけるには、バッテリーを取り外して移動するしかない。
ただし、これではスマホを持ち歩く意味もなくなってしまう。
パワースパイについては、Googleやメーカー、各セキュリティー機関で対策が検討されているところだ。
●唯一の対策は、インストール前のアプリ権限の確認?
パワースパイをはじめとするスパイウェアのリスクを避けるには、アプリのインストール前に、アプリ権限を確認することでリスク回避する方法がある。
インストール前に、下記の権限を必要とするアプリかどうかを確認しよう。
アプリと何の関係ない権限を必要とメッセージが出るアプリは、インストールをしないという方法だ。
AndroidであればPlayストアからインストールする際に「権限の詳細」をタップすると確認ができる。
iPhoneの場合は、ダウンロード時ではなく、アプリを利用開始時に権限の許可をポップアップして聞いてくる。
オフラインでもできそうなアプリで「通話情報」や「連絡先にアクセスする権限」などの権限を必要としていたら、必要はないはずなので、疑いのあるアプリということになる。
また、インストール後でも、アプリ情報で何の権限や機能を許可しているを確認できるので、チェックしてみるとよいだろう。
・端末IDと通話情報にアクセスする権限
スマホのステータスやIDなどの情報を読み取られている可能性がある
・連絡先にアクセスする権限
電話帳のデータを監視されている可能性がある
・位置情報
電波やGPSデータで特定されている可能性がある
アプリの権限は、注意して確認したほうが良い
甲斐寿憲
これらの位置情報は、地図やナビゲーションのほか、SNSなどで自分の場所を伝える際にも使われている。
しかし、逆に言えば位置情報は、自分の場所を他人が知ることもできてしまう。
よく、刑事ドラマなどで犯人の場所をGPSやケータイから特定するといったシーンなどでもご存じだろう。
一般に位置情報はGPSや無線基地局から位置情報がなければ特定できないと思われている。
しかし、GPS以外でも場所が特定されるリスクがあるとしたら?
実は、バッテリーの減り方であなたの位置情報が特定できる方法があるのをご存知だろうか。
あなたが他人に自分の位置を特定されないようにGPSをOFFにしていても、居場所や行動がバレてしまうことがあるというのだ。
そして今、この技術を悪用したAndroidスマホ向けのスパイウェアも存在しているかもしれないとまで言われている。
●リアルタイムで特定・追跡できる「パワースパイ」とは
バッテリーの減り具合によってリアルタイムに位置を特定・追跡できるのは「パワースパイ」と呼ばれるアプリだ。
「パワースパイ」は、米スタンフォード大学とイスラエルの軍事企業ラファエルが共同開発したものだ。バッテリーの電力消費量データから基地局とスマホの位置関係を割り出せるという。
この機能が組み込まれたアプリをAndroidスマートフォンにインストールした場合、スマホのGPSをオフにしていても、電力消費量を解析し、基地局からの位置を約93%という高い精度で追跡できるという。なお、今のところ同種のアプリがiOS用にも存在するかは、わかっていない。
●パワースパイを拒否する方法は2つしかない?
1.インストールしない
あたり前の話しだが、これができれば、苦労はしない。
なぜなら、一般のアプリにパワースパイが組み込まれている場合、インストール前に知ることは難しいからだ。
また2015年3月1日現在、パワースパイが組み込まれたアプリがバッテリーを監視しているか確認する方法もないのが現状なのだ。
2.バッテリーを外して移動する
確実にパワースパイの監視をさけるには、バッテリーを取り外して移動するしかない。
ただし、これではスマホを持ち歩く意味もなくなってしまう。
パワースパイについては、Googleやメーカー、各セキュリティー機関で対策が検討されているところだ。
●唯一の対策は、インストール前のアプリ権限の確認?
パワースパイをはじめとするスパイウェアのリスクを避けるには、アプリのインストール前に、アプリ権限を確認することでリスク回避する方法がある。
インストール前に、下記の権限を必要とするアプリかどうかを確認しよう。
アプリと何の関係ない権限を必要とメッセージが出るアプリは、インストールをしないという方法だ。
AndroidであればPlayストアからインストールする際に「権限の詳細」をタップすると確認ができる。
iPhoneの場合は、ダウンロード時ではなく、アプリを利用開始時に権限の許可をポップアップして聞いてくる。
オフラインでもできそうなアプリで「通話情報」や「連絡先にアクセスする権限」などの権限を必要としていたら、必要はないはずなので、疑いのあるアプリということになる。
また、インストール後でも、アプリ情報で何の権限や機能を許可しているを確認できるので、チェックしてみるとよいだろう。
・端末IDと通話情報にアクセスする権限
スマホのステータスやIDなどの情報を読み取られている可能性がある
・連絡先にアクセスする権限
電話帳のデータを監視されている可能性がある
・位置情報
電波やGPSデータで特定されている可能性がある
アプリの権限は、注意して確認したほうが良い
甲斐寿憲