準惑星 Ceres の画像に謎の光点、接近中の探査機 Dawn が撮影

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NASA の探査機 Dawn が撮影した「準惑星」 Ceres の写真に、謎の白い点が写っていることがわかりました。この白点は複数あることが確認されているものの、現在のところ NASA でもそれが何なのかはわかっていません。
 
 NASA の探査機 Dawn は火星と木星の間にある小惑星帯を目指し、2007年に打ち上げられました。2011年には小惑星 Vesta に到着し、約1年にわたって観測を実施。その表面に水の痕跡を見つけるなど予想外の発見もしています。

2012年9月に Vesta を後にした Dawn は、次の目的地である準惑星 Ceres に接近中です。直径952kmと、小惑星帯のなかでも最大の天体である Ceres は、1801年に発見された小惑星であり、国際天文学連合(IAU)に登録される小惑星番号1番を与えられています。 その後、2006年のIAU総会において準惑星として扱われることになっています。

2月12日、Dawn が8万3000kmの距離から撮影した Ceres の写真にはいくつかの明るい点が映っていました。実はこうした白い点は、以前よりハッブル宇宙望遠鏡でもうっすらと捉えられていたものです。Ceres の組成は岩石のコアを大量の水(氷)の層が覆っていると考えられているため、NASA は当初、氷原なのではないかと予想していました。
 

 
2月19日、Ceres に4万6000km にまで接近した Dawn が再び撮影した画像はさらに鮮明さを増し、白点もくっきりと見えるようになっています。しかし、独マックス・プランク太陽系調査研究所(MPS)の Andreas Nathues によると、やはり「最も明るい部分でも Dawn 搭載のカメラで分析するにはまだ距離が遠すぎる」ため、「現段階ではっきりしたことはわからない」としています。詳細の判明は Dawn が Ceres に到達してからに持ち越されました。
 

 
Dawn は今週、3月6日には Ceres の周回軌道に到着し、そこから約1年半をかけて Ceres の探査を行なう予定でです。Dawn にとっては Ceres の長期観測が最後のミッションとなり、その後は Ceres の軌道を回り続けることとなります。

ちなみに地球の衛星、月の表面でもときおり発光現象は起こっています。これは隕石や大きな塵のかたまりの衝突が主な原因。地球の場合は大気圏で消滅してしまう隕石も、大気のない天体ではそのまま地表に衝突するためで、2013年3月17日にはかなり明るい発光がありました。NASA は将来の月面開発における隕石被害の可能性を割り出すため、2005年から月の発光現象を観測しつづけています。