重馬場で見せた異質の動き、U-15日本代表候補MF遠藤はU-17W杯で「活躍できる選手に」

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 朝からの雨によってたっぷりと水を含んだピッチにほとんどの選手が苦戦している中、U-15日本代表候補の背番号22は異質の動きを見せていた。全くスピードが落ちない。相手のボールホルダーやセカンドボールへの寄せの速さ、ドリブルスピードで差をつけていたMF遠藤正志(アンフィニ MAKI.FC)が厚木北高戦で決勝点をアシストした。

 前半8分、セットプレーのこぼれ球がPAやや外側に落ちた時、厚木北の選手の方が先に反応していたように映った。だが中央から鋭く球際に飛び込んだ遠藤はボールを引っ掛けて入れ替わるように前へ出ると、スライディングしてきたDFを置き去りにして左サイドのスペースへ飛び出す。そして中央へ出されたラストパスをCB大桃伶音が右足でゴールへ押し込んだ。悪コンディションを全く感じさせないような馬力の強さ。遠藤は「たまに、ばんけいというサッカー場で雪の上でサッカーをすることもある」と説明する。雪に比べれば、まだ足がとられることが少なかったか。ところどころに水たまりができたピッチを「(特長は)ドリブルを仕掛けることと、攻守の切り替えです」というMFは持ち味を発揮しながら自在に走り回っていた。

 本来は右のSHという遠藤はこの日の第1試合、湘南ユース戦ではSHのほかにSBも経験。「初めてで戸惑うこともあった」というが、DFに声をかけられながら奮闘すると、厚木北戦でがボランチなどでアピールをしてみせた。初の代表候補合宿について「緊張したけれど段々慣れてきて、初日よりはプレーも良くなってきて、コミュニケーションも取れてきて、自分のいいところを出せるようになってきた」と振り返る遠藤だが、ライバルたちとの競争を勝ち抜くため「みんな凄い良かったです。自分も努力しなければいけない。まずは体力がないので、体力をつけたいと思っています。あとクロスの精度があまりよくないので自チームに戻って練習していきたい」と課題を改善することを誓った。

「まずはU-17のワールドカップを目指して、そこでしっかりと活躍できる選手になりたいです」。2年後のU-17W杯で活躍できる選手になることが現在の目標。それを達成するために努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)