老いて泣きたくないならば、若いうちからの準備を怠るな!クリックで

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貧乏老後にオサラバして金持ち老後を確保するには、投資のほかに、住宅ローンや保険の見直しや家計管理も大切。これらの3項目について、30代、40代、50代の3世代別の注意点を生活設計塾クルー取締役の深田晶恵さんに聞いてみた。

イベントが多数ある30〜50代で
どれだけ支出を抑えられるかがカギ

 安心老後を獲得するためには、投資信託などの積み立てをしていればいいわけではない。積み立てと同等、あるいはそれ以上に大切なのが、いわゆる家計の見直し。特に、人生最大の買い物である住宅と、実は2番目に大きい買い物になる保険についてはきちんと考えるべきだ。

 分不相応な贅沢な家は買わない、繰り上げ返済などでローンを減らす、保険を見直す……、これらを行なえば数百万円、場合によっては数千万円もの「人生のコスト」を減らせるかもしれない。そこで浮いたお金(たとえば3万〜5万円)を積み立てに回せば、数%の利率での積み立てでも、十分に年金の不足額を補うことができる。

 そこで、生活設計塾クルー取締役の深田晶恵さんに、住宅、保険、そして家計管理について、30代、40代、50代の各世代の注意ポイントをまとめてもらった。

 まず、30代は結婚、出産、住宅購入などのイベントが始まる時期。ここでどれだけコストを抑えられるかが、その後を大きく左右する。

「家を買うなら、多額のローンは組まないように。借入額は3000万円以下が目安です」(深田さん)

 また、繰り上げ返済よりも、頭金で少なくなった貯蓄の回復を優先することも大切だという。

老いて泣かないために若いうちから準備を!
40代は保険の見直し、50代は最後の貯めるチャンス

 40代は子どもの成長とともに毎月の収支が赤字になりやすい時期だが、ここで頑張ってボーナスにはなるべく手をつけないように。そのためにも、保険の見直しは行ないたい。

「死亡保障と医療保障がセットになっている保険に入っている人は割高なケースが多いので、別々の保険にしましょう」(深田さん)

 住宅ローンについても、金利が低いうちに借り換えなどで返済額の引き下げを図る。

「その際のポイントは、現状の返済額をキープすること。それで完済年齢が早まります」(深田さん)

 さらに、50代になると子育てもひと段落している場合が多い。

「子どもが社会人になったら、多額の死亡保障は不要。払い済み保険にするか、解約を考えましょう」(深田さん)

 また、教育費の負担がなくなることで生活費や夫婦の小遣いが膨らみがちになる時期でもあるが、「ここが最後の貯め期」だから、気を引き締めて貯蓄や積み立てを行なってほしい。

 人生の最後で泣きを見ないためには、現役時代での準備が大切。まずは自分のお金まわりについて、きちんと見直すようにしたいものだ。ちなみに、今発売中のダイヤモンド・ザイ4月号には大特集「30代も60代もまだ間に合う!1億円で安心老後」が載っている。独自に算出した30代から60代の年収別の年金受取り額を一挙公開し、老後30年間の生活費や保険料なども計算し、どうしたら安心老後がつかめるのかを具体的に紹介している。その方法も投資はもちろんのこと、支出を減らすワザも多数紹介。合わせて、このダイヤモンド・ザイ4月号には、特大付録「退職金を増やす&老後のお金を作る注目商品ガイド」もついている。ぜひ、ダイヤモンド・ザイ4月号のこの大特集にも目を通して、安心老後への第一歩を踏み出してほしい。