2015.02.28 - 季節ネタ

花粉症は年齢が高くなるほど症状が軽くなる!? 今取るべき花粉症対策とは?


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01. CASE 症状

色々ケアしているのによくならないのには理由があった?

これからの季節、症状に悩む人が多い花粉症ですが、どれぐらい患者がいるのか正確な数値はまだわかっていません。推定では、日本人の4人に1人は花粉症患者といわれ、国民病と言われています。

花粉症に悩んでいる人は、症状を少しでも軽くしようと、色々と努力をされているようです。中でも多いのが、“花粉症に負けないように免疫力を強化しよう!”という考え方です。実は、この“免疫力”が花粉症を悪化させていたのです。

02. CAUSE 原因

花粉症は免疫力の過剰反応で起こります

花粉症とは、スギなどの特定の異物に対して、過剰に免疫力が高まっている状態のことをいいます。免疫力が高いがゆえに花粉症が発症してしまうのです。

免疫とは本来、体に入ってくるウィルスや細菌などの異物を防御するために働きます。

花粉症は植物の花粉や胞子が鼻や口から吸い込まれたり目に入ったりすると、免疫システムがそれを異物と判断し、追い出そうとします。そのときに、化学伝達物質ヒスタミンが過剰分泌することで、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状が起きてしまうわけです。

ですから、単純に免疫力を高めるだけだと、症状が強く出てしまうことも。

正しくは、免疫力を高めるのではなく、整えて、“ニュートラル”な状態を作ることが大事なのです。

03. CAUTION 放っておくと?

スギ花粉は40代がピークで、そのあとは症状が減少する?

花粉症な年齢が高くなるほど、症状が軽くなるというデータがあります。スギ花粉の有病率は40代がピークでそれ以降は低下していく傾向があります。年齢に伴い免疫反応が低下することで発病しにくくなると言われています。

 

症状が強く出る40代までの人は、徹底した花粉防御とセルフケア、さらに医薬品でのケアを徹底したほうがいいでしょう。さらに、この世代は仕事も忙しく睡眠不足にもなりがちです。睡眠不足やストレスは花粉症の天敵です。この部分の見直しも必要です。

花粉症は放っておいてもよくなりません。よく自力でどうにかしようとする人がいますが、アレルギー反応なので、セルフケアだけでは限界があります。セルフケアと医薬品と生活改善の3本柱が重要なのです。

04. SOLUTION 対策

多くの人が間違いがちの花粉症の誤解を解くことが対策の第一歩!

花粉症と正しく向き合うには、まずは敵をしることが大事です。意外と間違った認識も多いので、花粉症の誤解をここで整理しましょう!

 

誤解1 花粉症は完治する

 

花粉症や通年性アレルギー性鼻炎のようなアレルギー性の症状の場合、“完治”という表現は使いません。正しくは、完治したわけでないけれど症状が見えない状態の“寛解”という言葉を使います。花粉症でも、自然と症状が穏やかになり、見えなくなる“自然寛解”はあります。でも、残念ながら、他のアレルギー症状に比べると低いと言われています。ただ、上記でもお話しましたが、年齢とともに症状が穏やかになることはあります。

 

誤解2 アレルギー物質を食べるといい

 

花粉症の完治の可能性がある治療法として注目されている『舌下免疫療法』。まだ、保険適応外の治療法ですが、今年6月からは保険適応になり3割負担になります。

この治療法から、アレルギー物質を食べるといいという情報が広まっているようです。杉の葉を干したスギ茶などが話題になっていますが、安易に行うと危険です。アナフィラキシーショックになることも。

舌下免疫療法のようなアレルギーを取り込む治療は、きちんとした専門医のもとで行うのが基本です。

 

誤解3 花粉症治療はしても意味がない

 

ある製薬会社のアンケートで、花粉症で病院にかかったり、市販薬を飲んだいして、治療している人の満足度は40%前後である、という報告がありました。治療してもすっきり改善しないという悩みを持っている人が多いようです。

ですが、誤解1でお伝えしたように、花粉症の完治は難しいものです。さらに、治療をしても、次々と体内にアレルギーを引き起こす花粉が入ってきてしまえば、症状は悪化します。治療をすればそれで万全というわけではなく、治療×セルフケアで満足度を上げていくこと。満足度が低いからと治療をやめてしまわずに、セルフケアと上手に組み合わせることで、満足度を上げていくことが大事なのです。

 

簡単セルフケアは今週の3分ケアでご紹介しています!

 

誤解4 私は花粉症じゃないから大丈夫

 

よく「私は今まで花粉症にならかったから大丈夫」という人がいます。でも、昨年まで花粉症にならなかったから今年も花粉症にならないという根拠はありません。花粉症は免疫と生体の過剰反応によって起こります。毎年花粉を浴び続けることで、許容範囲を超えて花粉症を発病することも。その許容範囲は人によって異なるので、すでに花粉症が出ている人、出ていない人がいるのです。今まで出ていなかったからならないとは言い切れません。また、両親が花粉症だとかかりやすいと言われていますが、遺伝的に関係なくても発病している人の活率も高いので、これもまだはっきりとは言い切れないのです。

 

花粉症は完治できるものではないので、上手につきあって、症状をできるだけ軽くしてあげることが大事です。治療×セルフメンテナンスの2本柱でケアしてあげましょう。

セルフメンテナンス法は、今週の3分ケアでご紹介しています!

 

 

IRITANI

この記事の監修
入谷栄一(いりたに・えいいち)

【略歴】いりたに内科クリニック 院長
呼吸器専門医・アレルギー専門医・がん治療認定医・補完代替医療学識医 『病気が消える習慣』、『キレイをつくるハーブ習慣 専門医が教えるアンチエイジング・ハーブ』など著書多数。いりたに内科クリニック

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