ゲーム『カタンの開拓者たち』映画化・ドラマ化、ハリウッドのプロデューサーが権利獲得

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定番ボードゲーム『カタンの開拓者たち』がハリウッド映画やテレビドラマになるかもしれません。映画『エアフォース・ワン』や『パーフェクト・ストーム』で知られるプロデューサー Gail Katz 氏が カタンの映画化・テレビドラマ化権を獲得し、映像化に意欲的であることを明らかにしました。

『カタンの開拓者たち』(The Settlers of Catan / Die Siedler von Catan)は、ドイツの著名ゲームデザイナー Klaus Teuber による複数人対戦型のボードゲーム。プレーヤーはカタン島の開拓者となって木や鉄、羊毛といった資源カードを手に入れ、街や道路を建設して開拓を競います。

毎回新たに設定される地形 (資源ソース)とダイスの目、開発カード(イベントカード)による適度なランダム性や、勝利条件を満たすには盤面やプレーヤーによって多様な戦略があること、なによりプレーヤー同士の交渉による資源カード交換といった絶妙なデザインから高い評価を受け、1995年の発売以来世界30か国語に翻訳販売されてきました。

またオリジナルのボードゲームのほか、ゲーム機やモバイルアプリへ移植したデジタル版も多数製作されています。上画像はマイクロソフトのテーブル型コンピュータ PixelSense 向けアプリ、下はマイクロソフトが Internet Explorer 向けに無料ウェブアプリとして提供中の Catan Anytime。

その『カタン』の映像化権を獲得したのは、ハリウッド映画やテレビドラマのプロデューサー Gail Katz 氏。作品は映画が『アウトブレイク』『エアフォース・ワン』『パーフェクト・ストーム』、テレビドラマでは『エージェンシー』『カシミアマフィア』など。

人気とはいえ一体またなぜ『カタン』なのかといえば、Katz 氏は『カタン』に夢中する大学生の子供たちから教えられて以来、何年も映像化を望んでいたとのこと。この件を報じたエンターテインメント業界紙 Variety に本人が語ったところによれば、「『カタン』の島は活き活きと視覚に訴え、刺激的で色褪せない世界であり、現実に通じる古典的な主題や道徳的な葛藤があります」。たしかに資源をめぐる争いや、切り札を隠した交渉は人間世界で絶えることがありません。

映像化権を獲得したKatz 氏は製作に意欲を見せていますが、実際に『カタン』が映画になるのかテレビドラマシリーズになるのか、なるとして時期などはまだまだ不明。時に協力し時に反目しあう開拓者たちの目線で描かれるのか、カタンをゲームとして遊ぶプレーヤーの視点になるのかさえ分かりません。

ここはぜひカタン島に生きる開拓者の四氏族や騎士、泥棒たちの重厚な人間ドラマを描きつつ、「なぜ世界は正六角形に区切られているのか?」「決して姿を見せない「港の交易者」とは何者なのか?」「我々はなぜ争い続けるように定められているのか?」に気づいた主人公たちが、冒険のすえ創造者トイバーに辿り着き世界の成り立ちについて問答するような展開に期待したいところです。なお Katz 氏といえば、米国では2014年公開、日本では2015年公開予定の映画 Pawn Sacrifice で、伝説のチェスプレーヤー ボビー・フィッシャーを描いたこともあります。