SF映画ポスターの巨匠ドリュー・ストルーゼンの代表作15点

写真拡大

『スター・ウォーズ』『ブレードランナー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』…。数々の映画ポスターを手がけたアーティスト、ドリュー・ストルーゼンの作品を紹介。

SLIDE SHOW FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN 「SF映画ポスターの巨匠ドリュー・ストルーゼンの代表作15点」の写真・リンク付きの記事はこちら
-->-->-->

2/15『インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説』 (1984)
手掛けたインディー・ジョーンズ4部作のポスターのなかで、ストルーゼンはこの1枚が特にお気に入りだという。わたしもハリソン・フォードといえばいまでもまずこのイメージが頭に浮かぶ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

3/15『ランボー』(1982)
80年代のあらゆるアクション映画用ポスターの模範となった作品。マッチョなヒーローが大型の銃を持つ姿は、プレデターからコブラまで大きな影響を与えた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

4/15『E.T.』(1982)
ストルーゼンは80年代にスピルバークのために数多くの仕事をしたが、『E.T.』のためのこの作品もそのひとつだ。この映画の劇場用ポスターは結局、仕事仲間で“ワンシート・ポスターの魔術師”と呼ばれた、ジョン・アルヴィンが手掛けた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

5/15『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作 (1985 - 1990)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は1985年に最高の売り上げを記録したが、わたしは、このネオクラシックなポスターがその年の夏に多くの人を映画館に向かわせるのに一役買ったと考えている。大反響を受けて、2つの続編もストルーゼンがイラスト化を担当することになった。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

6/15『ゴーストハンターズ』 (1986)
ストルーゼンはこの映画をいまだに 「ちょっと騒々しい」 作品と考えているが、実際、ジョン・カーペンター監督のカルトクラシックな筋書きはちょっと騒々しい。それに、あのいかにも悪者らしいカート・ラッセルがニタニタ馬鹿笑いしながらマシンガンを振り回す映画を見たくないなんて言う人がいるだろうか。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

7/15『ブレードランナー』製作25周年記念版(2007)
最初の『ブレードランナー』劇場公開版のポスターに使われたのはジョン・アルヴィンの作品だったが、監督のリドリー・スコットがこの製作25周年記念版のポスターに選んだのは、1982年にストルーゼンに頼んでつくってもらっていたこの作品だ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

8/15『マペットの夢みるハリウッド』 (1979)
ストルーゼンは本作のプロデューサー、フランク・オズと協力してこのマペットの映画のポスターを制作するために、初めてニューヨークへ行った。その仕事が終わると、製作者のジム・ヘンソンは 「まるで生きた人間のように見える」 マペットをつくったストラザンの能力に感謝し、自分が生きている間はマペットたちを描くのはストルーゼンだけだ、と定めた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

9/15『遊星からの物体X』(1982)
このポスターがわずか24時間で描き上げられたとは、驚くほかない。その上、ストルーゼンがこの仕事を受けたとき、台本もスチールも見ておらず、配役さえ知らなかったという。カーペンターのファンにとってこのイメージは、いまでは映画と切り離せない。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

10/15『ヘルボーイ』 (2003)
ギレルモ・デル・トロの懸命の推薦にも関わらず、ストルーゼンの作品がヘルボーイのどの映画にも採用されることはなかった(そしてデル・トロが監督したどの映画にも)。そのかわりに映画好きの人たちが見せられたのは、Photoshopでつくられたつまらない作品のほうだ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

11/15『グーニーズ』(1985)
本作の美術監督がストルーゼンと昼食を食べに行き、ナプキンにさっと絵を描いて手渡した。それを持って家に帰ってから書き上げたのがこのポスターだ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

12/15『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)
アメリカではリチャード・アムゼルのポスターが使われ、アメリカ以外ではストルーゼンの作品が使われた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

13/15『スター・ウォーズ』 (1977)
これは恐らく、『スター・ウォーズ』のシリーズでもジョージ・ルーカスのお気に入りの作品だろう。スタイルD型のサーカス・ポスターとも呼ばれるこの作品は、ストルーゼンと、“エアブラシのジェダイ”であるチャールズ・ホワイト3世との共同制作で、1978年に劇場公開版が再発表されたときに使われた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

14/15『ジェダイの帰還』(1983)
ストルーゼンがティーザー用に用意した作品は公開間際に差し止められた。が、倉庫に保管してあった。ライトセーバーの色が違うのだが、ストルーゼンは 「絵としてきれいだから」そうしたのだと言う。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

15/15『パンズ・ラビリンス』(2006)
ギレルモ・デル・トロは2006年に監督した映画用のポスターの制作を、再度ストルーゼンに依頼した。しかしその作品が使われることはなかった。オリジナルはいまもデル・トロが持っている。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

Prev Next PAUSE EXIT FULL SCREEN -->-->-->

『スター・ウォーズ』三部作特別篇の再発表 (1997)
1997年三部作特別篇の再発表に合わせてストルーゼンが描いたこの3面一組の絵は、いまにも動き出しそうな臨場感。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説』 (1984)
手掛けたインディー・ジョーンズ4部作のポスターのなかで、ストルーゼンはこの1枚が特にお気に入りだという。わたしもハリソン・フォードといえばいまでもまずこのイメージが頭に浮かぶ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『ランボー』(1982)
80年代のあらゆるアクション映画用ポスターの模範となった作品。マッチョなヒーローが大型の銃を持つ姿は、プレデターからコブラまで大きな影響を与えた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『E.T.』(1982)
ストルーゼンは80年代にスピルバークのために数多くの仕事をしたが、『E.T.』のためのこの作品もそのひとつだ。この映画の劇場用ポスターは結局、仕事仲間で“ワンシート・ポスターの魔術師”と呼ばれた、ジョン・アルヴィンが手掛けた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作 (1985 - 1990)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は1985年に最高の売り上げを記録したが、わたしは、このネオクラシックなポスターがその年の夏に多くの人を映画館に向かわせるのに一役買ったと考えている。大反響を受けて、2つの続編もストルーゼンがイラスト化を担当することになった。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『ゴーストハンターズ』 (1986)
ストルーゼンはこの映画をいまだに 「ちょっと騒々しい」 作品と考えているが、実際、ジョン・カーペンター監督のカルトクラシックな筋書きはちょっと騒々しい。それに、あのいかにも悪者らしいカート・ラッセルがニタニタ馬鹿笑いしながらマシンガンを振り回す映画を見たくないなんて言う人がいるだろうか。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『ブレードランナー』製作25周年記念版(2007)
最初の『ブレードランナー』劇場公開版のポスターに使われたのはジョン・アルヴィンの作品だったが、監督のリドリー・スコットがこの製作25周年記念版のポスターに選んだのは、1982年にストルーゼンに頼んでつくってもらっていたこの作品だ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『マペットの夢みるハリウッド』 (1979)
ストルーゼンは本作のプロデューサー、フランク・オズと協力してこのマペットの映画のポスターを制作するために、初めてニューヨークへ行った。その仕事が終わると、製作者のジム・ヘンソンは 「まるで生きた人間のように見える」 マペットをつくったストラザンの能力に感謝し、自分が生きている間はマペットたちを描くのはストルーゼンだけだ、と定めた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『遊星からの物体X』(1982)
このポスターがわずか24時間で描き上げられたとは、驚くほかない。その上、ストルーゼンがこの仕事を受けたとき、台本もスチールも見ておらず、配役さえ知らなかったという。カーペンターのファンにとってこのイメージは、いまでは映画と切り離せない。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『ヘルボーイ』 (2003)
ギレルモ・デル・トロの懸命の推薦にも関わらず、ストルーゼンの作品がヘルボーイのどの映画にも採用されることはなかった(そしてデル・トロが監督したどの映画にも)。そのかわりに映画好きの人たちが見せられたのは、Photoshopでつくられたつまらない作品のほうだ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『グーニーズ』(1985)
本作の美術監督がストルーゼンと昼食を食べに行き、ナプキンにさっと絵を描いて手渡した。それを持って家に帰ってから書き上げたのがこのポスターだ。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)
アメリカではリチャード・アムゼルのポスターが使われ、アメリカ以外ではストルーゼンの作品が使われた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『スター・ウォーズ』 (1977)
これは恐らく、『スター・ウォーズ』のシリーズでもジョージ・ルーカスのお気に入りの作品だろう。スタイルD型のサーカス・ポスターとも呼ばれるこの作品は、ストルーゼンと、“エアブラシのジェダイ”であるチャールズ・ホワイト3世との共同制作で、1978年に劇場公開版が再発表されたときに使われた。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『ジェダイの帰還』(1983)
ストルーゼンがティーザー用に用意した作品は公開間際に差し止められた。が、倉庫に保管してあった。ライトセーバーの色が違うのだが、ストルーゼンは 「絵としてきれいだから」そうしたのだと言う。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->-->

『パンズ・ラビリンス』(2006)
ギレルモ・デル・トロは2006年に監督した映画用のポスターの制作を、再度ストルーゼンに依頼した。しかしその作品が使われることはなかった。オリジナルはいまもデル・トロが持っている。IMAGE COURTESY OF DREW STRUZAN

-->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->--> -->-->-->

ドリュー・ストルーゼンを知っている人はあまり多くはいないだろう。でも、おそらく彼の作品を一度は目にしているはずだ。

今年67歳になるストルーゼンは、映画史において多くの人々の印象に残るワンシート(B全サイズ)ポスターを数えきれないほどつくっている。1980年代から90年代のお気に入りの映画や映画俳優(とりわけハリソン・フォード)を思い浮かべるとき、誰もが頭に描くイメージを描いたのが、彼なのだ。これは実に、数多くの映画に当てはまる。『スター・ウォーズ』や『ブレードランナー』から、『ゴーストハンターズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作、それに『遊星からの物体X』に至るまで。

スティーヴン・スピルバーグもジョージ・ルーカス、フランク・ダラボン、それにギレルモ・デル・トロもみなストルーゼンの信奉者だ。彼らは、ストルーゼンには映画のもつ精神と雰囲気の両方を鋭く掴み取って1枚の絵にまとめ上げる飛び抜けた才能がある、と口を揃える。

彼の描いたポスターのほうが元の映画を超えてしまった例もある。「わたしは映画をつくってからドリューにポスターの制作を頼むのですが、その出来上がった作品から多くの影響を受けてきました」とスピルバーグは、2013年に撮ったストルーゼンのドキュメンタリー『ドリュー:ポスターの後ろの男』(原題
/Drew: The Man Behind the Poster)のなかでも認めている。

映画オタクの例に漏れず、わたしにとって、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』のティザー用ポスターが彼の作品に触れた初めての体験だった。世に出回っている数も少ないし、発表の直前で差し替えられてしまったその顛末も十分に面白いのだが、そのイメージ自体がわたしの脳裏に強く刻み込まれているのだ。まるでその映画をほぼ完ぺきに“蒸留”してつくったようだ。ルークとダースのライトセーバーの色が間違っていようと構わない。

このアーティストが、わたし子どものころに見た映画のほとんど全部のポスターを描いた人だと知ってわたしはすっかり虜になった。そして彼を通じてこのジャンルの巨匠たち、ボブ・ピークリチャード・アムゼルロジャー・カステルといったアーティストたちのことを知ったのだ。

ストルーゼンは2008年にポスター制作から公式に引退したが、実際はまだ仕事を続いている。この6年間、『ウォーキング・デッド』や『カウボーイ&エイリアン』をはじめいくつかのテレビ番組や映画用の作品を世に出し続けているのだ。つい最近も、ダナ・ナッハマンが監督した『バッドキッド・ビギンズ』のポスターを無償で制作している。

もちろん、体内にミディ=クロリアンを持つ者なら誰でも待ち望むのは、新しいスター・ウォーズのシリーズに彼が再びポスターを描いてくれることだろう。J.J.エイブラハム監督もそれを望んでいるようだ。

関連記事:興奮の88秒。スターウォーズ最新予告編

最近のインタヴューでも、ストルーゼンは依頼があればポスターをつくるような発言をしている。その話が公式に決まるまでの間、上に掲載した写真で、広大な映画の世界から彼がその時々に掴み取ることのできたイメージを振り返ってほしい。

TAG

ArtBlade RunnerDrew StruzanGalleryHeadlineNewsMovieRidleyScottSFStarWars