地方公務員トレーダーが株で2億円稼いだ秘密
2014年の爆上げ銘柄といえばミクシィの印象が強かったが、お宝のタネはまだまだあった! 凄腕投資家の「仕込みの技術」とは?

◆下落率で長期低迷銘柄を選定。ナンピン投資で急騰を狙う地方公務員トレーダー

【吉良吉影氏】
某地方都市に暮らす公務員トレーダー。’05年に100万円で株を始めて6年後に億超えを達成。現在は2億円を超える資産を有する。スウィング取引が中心。http://ameblo.jp/zinseinanakorobiyaoki/

投資歴:’05年から10年間
手法:スウィング
主な監視銘柄:バリュー銘柄全般

 昨年10月31日に発表された“黒田バズーカ”相場は、’13年4月のバズーカのときのように単純な押し目買いが通用しない印象を持っています。確かに、’15年5月まではアノマリー(値動きのクセ)的に株価が上昇しやすい時期です。でも、日経225先物で機関投資家が利益確定売りに動いたり、と安易な上昇は許さないと思いますね」

 熱狂する相場のなか、慎重な姿勢を見せるのは資産2億円を超える地方公務員トレーダーの吉良吉影氏だ。

「私は銘柄の選別眼はないし、10倍、20倍になっても持ちきる胆力もない。損切りにも大きなストレスを感じる弱い人間です。静かに取引したいから、私のやり方は保守的ですし、今後の相場ではさらに慎重な姿勢でいたほうがいいと思っています。アベノミクスだからと浮かれてヤラレるほうが怖い」

 2億円も稼いでおきながら、ご謙遜を……と思うが、聞けば、さすが地方公務員。吉良氏の手法は保守的だ。だからこそ、2億円もの資産を有することができているとも言える。その手法を紹介していこう。

◆割安基準だけではなく、下落率、乖離率も重視

「まずPERやPBRで割安な銘柄を探すのが第一。なかでも小型株ほど値が噴きやすいですから、時価総額100億円以上の銘柄や過去に株式分割を行った銘柄は排除します。さらに過去10年分のチャートを見て、高値圏から下落して長期低迷中であることを確認。今の株価が史上最安値付近にある下値不安の少ない銘柄を探します」

 これが吉良氏の基本戦略。だが、アベノミクス第二幕に合わせて、この手法に少しアレンジを加えているという。

「今後の相場のポイントは資金循環の流れが速まるだろうということ。いつまでも放置される銘柄がある一方、思わぬ銘柄に物色の手が伸びる可能性もあります。比較的短期で結果を出すため、最初のスクリーニングをPERやPBRの割安基準ではなく、下落率の大きさに変更します。基準は25日や75日の移動平均線からマイナス方向への乖離率、それか3か月、6か月下落率の大きな銘柄です」

 ランキングを見るときに吉良氏が使うのは『グッドイシュー』という投資情報サイトの株式ランキングだ。

「ここで『25日移動平均乖離率(-)』などのランキングを見るのですが、これだけだと短期的に急落している銘柄も拾われてしまう。過去10年分のチャートを必ず見て、下落期間がなるべく長い銘柄だけを候補にします。短期急落銘柄は再上昇まで時間がかかる可能性も高いですが、長期低迷銘柄なら物色の手も伸びやすい」

 買うときに大切なのは1銘柄に集中投資しないことだ。

【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=18849

「必ず数銘柄に分散させ、下がった銘柄はナンピンします。一度目のナンピンは『買い値から50%』、二度目は『買い値から70%下落』が基準です。二度目のナンピンを入れた後、経験上ほぼすべての銘柄が上昇しています。あとは利益確定ですが、ここでは『上昇の理由』を見定めます。好材料が理由ならホールドしますが、材料なく市況観が理由なら早めに利確ですね」

【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=18850