Node.jsプロジェクトは自分たちで管理される時だ

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サンフランシスコで火曜日に開かれたNode.jsサミットにおいて、JoyentのCEOスコット・ハモンドは自社の代表を退き、今後はこのオープンソースのJavascriptフレームワークプロジェクトを見守る為の独立した基金の設立を援助すると発表した。

「我々が設立する基金は、Node.jsを利用する個人、趣味や大小の企業など全ての人々を代表するものになる」とハモンドはいった。

IBMやMicrosoft、PayPal、Fidelity、SAPといった面子も基金設立メンバーとしてJoyentに加わる。設立には2-3ヶ月かかると見られ、Linuxファンデーションは団体の構築及び運営のアドバイスを行うと、ハモンドは付け加える。

身内との確執

ここ数ヶ月の間、NodeコミュニティはJoyentとNodeの中心的な開発メンバーとの間で衝突が起こり、去年のプロジェクト分裂に至った。Joyentの管理によりNodeプロジェクトの進捗がはかどらない事に不満を覚えたコアメンバーたちは、コミュニティ主体で運営される類似プロジェクト、IO.jsを立ち上げた。

かつてNodeプロジェクトのリーダーだったアイザック・シュルターは、Node.jsとIO.jsとの関係を修復し、Node.jsが継続するためには、管理権限を移譲するしかないと悟った。彼と12月に話した時に、この様な基金の必要性について予言している。

たった一人で始めたプロジェクトが、やがて前進するために団体化を必要とし、やがてそれがコミュニティによって支配される様になるという流れはオープンソースにみられる興味深い変遷です。Nodeプロジェクトも今年、この第2段階から第3段階に移ったのです。企業からすれば権限がコミュニティに渡ることの利点は見出しづらいものかも知れませんが、私はJoyentもこのようになればいいと思います。

第一段階に当たるのは、JoyentがNodeコミュニティから開発者およびパートナー企業を招いて、プロジェクトについて意見を述べるNode諮問委員会だ。会合中にハモンドは基金設立のアイデアがについてブログに以下のように投稿している。

「リソースをもたらし、Node.jsのコントリビュータの裾野を広げ、製品・サービスの健全なエコシステムを気づくために、中立的な基金を通じてNode.jsプロジェクト及びその広範囲に渡るエコシステムの必要性を提唱していく事は可能であることが明らかになった」

JoyentはNode基金の声明について心から同意しているように様に思える。これはオープンソースプロジェクトが企業主導から民主的プロセスに移行する、新しい時代を象徴するものだ。Joyentはプロジェクトを統制することを諦めたが、Nodeプロジェクトに対して法的サポートなどのリソースの提供は継続する。

Nodeは立派になった。プロジェクトは非常に成功しており、それはコミュニティ全員の努力によるものだ。基金では技術チームが引き受けたがらないタスクを引き受けることで、プロジェクトの推進を助け、関わり合いを深める事も出来る」とハモンドは言う。

NodeサミットでIO.jsについて尋ねたが、ハモンドは関係修復については楽観的だ。

「IO.jsはいいコミュニティだと思うし、尊敬もしている。彼らのやっていることは興味深い。プロジェクトが分裂した時、彼らはいち早くイノベーションを達成するために一生懸命だった。彼らは開けたガバナンスモデルを求めていた。それは我々が基金で提供するものでもある。もしIO.jsが仕事をする上で、基金のことを良いと思ってくれれば素晴らしいことだ」

Nodeコミュニティの取り纏め役であり、IO.jsの中心開発者かつ非公式な代弁者であるミカエル・ロジャースによると、これはまだ事の始まりに過ぎないという。

Lauren Orsini(@laureninspace):「Node基金の設立でNode.jsとIO.jsの再統合は起こりえますか?」

Mikeal Rogers(@mikeal):「この一件だけでプロジェクトの間が修復されることはないが、間違いなくあるべき方向への第一歩だと言える」

トップ画像(Joyent CEO Scott Hammond)提供:Lauren Orsini

Lauren Orsini
[原文]