<資料>
 2015年も2か月近く過ぎてきた。そのなかでドル/円のレンジは115-120円だ。

 過去2年間、ドル/円の年間値幅は20円前後になった<資料参照>。ドル/円は1年で20円程度の値幅で動くというパターンが基本になってきた可能性がある。

※<資料>はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=26563

 それを前提にするなら、仮に今年115円をドルが大きく下回らないなら、ドル高・円安は135円程度まで進み、逆に120円をドルが大きく上回らないなら、ドル安・円高は100円程度まで進む可能性があるといった計算になる。

 では果たして135円のドル高・円安はありうるのか。購買力平価との関係で見ると、変動相場制以降で、日米消費者物価の購買力平価を最もドルが上ぶれたのは1982年の約10%が最大だ。足元の消費者物価の購買力平価は127円程度だから、10%ドルが上ぶれると140円程度という計算になる。

 以上からすると、今年135-140円程度までドル高・円安がもしも進むなら、それは購買力平価との関係からすると変動相場制以降で最大の行き過ぎたドル高だった1980年代前半のドル高が再現するといった意味になる。

 1980年代前半は、リーガン財務長官の「ビナインネグレクト(優雅なる放置)」とされたドル高容認政策のもと記録的なドル高が進んだ。それにたとえるなら、現在のルー財務長官は、「リーガンの後継者」で、「新ビナイネグレクト」政策をとっているのかといった見方になるだろう。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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