高校年代日本一チームから「何とか1点取ってやろう」、U-15日本代表候補の想い結実させたFW桂陸人

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[2.22 練習試合 U-15日本代表候補 1-3 C大阪U-18]

「来るなと思って、動き始めた」

 C大阪U-18との練習試合。高校年代日本一のチームを前に、0-3で迎えた後半終了間際。だがU-15日本代表候補の戦意は衰えていなかった。「何とか1点取ってやろう」。そんな空気感が全体にある中で、虎視眈々と動き直しを繰り返しているストライカーがいた。

 FW桂陸人(広島ジュニアユース)は、もう一人のFWである石井快征(鳥栖U-15)がボールを持つと、すぐにDFとの駆け引きを行って斜めの動きを入れながら、その裏を狙った。「DFがオフサイドを取ろうとしてきたけれど、駆け引きで勝てた」と絶妙な飛び出し。「予想どおりの位置にすごく良いパスが出てきた」と感謝しつつ、倒れ込みながらフィニッシュ。飛び出してきたGKの横を抜く最良のコースへ飛んだボールがゴールネットを揺らした。

 身長159cmの体は、対戦相手が高校生ということもあって一際小さく見えた。だが、「体格では勝てないけれど、スピードでは負けていないと思った」と言う小さなストライカーは、持ち前の速さと駆け引きでDFを出し抜き、一矢を報いる1点を叩き出した。

 午前中のG大阪ユース戦では188cmの三国ケネディエブス(青森山田中)と先発し、凸凹2トップを形成。昨年のエリートプログラムでコンビがうまくいかなかった反省を踏まえて動き方を工夫するなど、考えてプレーする意識の高さがある。小さな体でスピードを武器にする点も含め、その辺りは自身も目標とする選手の一人として挙げた広島の佐藤寿人と通じる部分がありそうだ。

 ちなみに好きな選手はアザールとロッベン。ドリブルでの切り崩しを好む気質は、佐藤とはまた違う、桂の個性と言えそうだ。

(取材・文 川端暁彦)