G大阪ユース、C大阪U-18に「中学生の日本代表」が大善戦。未来への希望を示す!!

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 2017年のU-17W杯を目指すチーム“ゼロゼロ・ジャパン”、U-15日本代表候補の活動が2月20日から大阪府内にてスタートした。

 2000年生まれ以降の選手で構成される同チームは22日、地元のG大阪ユース、C大阪U-18との2連戦を実施。午前の試合でBチームだったG大阪を3-2で破ると、午後の試合でAチームのC大阪にも堂々たる戦いぶりを披露。1-3で敗れたものの、可能性を感じさせる好内容だった。

 今回の合宿は、候補となる50名以上の選手たちを東西2度(西日本=2月20日〜23日、東日本=2月27日〜3月2日)のキャンプに分割。3泊4日のショートキャンプの中で高校生とのスパーリングも実施しつつ、選手の見極めに主眼を置くものとなった。「大きい枠から絞り込んでいく段階」(森山監督)である。このため、「代表に生き残るためには“結果”が必要だと思っていた」(FW桂陸人=広島ジュニアユース)と、選手側も闘争心をかき立てられながら試合に臨んでいた。

 22日午前のゲームでは、まずG大阪ユースのBチームと対戦。早生まれのGK1名を除いて全員が中学2年生ということもあって敗戦も想定しながら臨んだゲームだったようだが、そうした予想を超えて選手たちは躍動した。開始3分にして、ゴール前で粘ったFW三国ケネディエブス(青森山田中)が「ああいう泥くさいのは得意なんです」というシュートを叩き込んだのも大きかったのだろう。その後、DFのオウンゴールなどで逆転を許すも、前半終了間際に三国の絶妙なクロスから、MF菅原由勢(名古屋U15)がしっかり合わせて2-2の同点に追い付く。

 メンバーを総入れ替えした後半に入っても日本の流れは悪くない。「ミスしてもええんやから、アグレッシブに行け!!」という森山監督の声を背に受け、体格的に劣る中でも個々が攻守で勇気あるプレーを見せて対抗。そして迎えた後半40分、MF喜田陽(C大阪U-15)の縦パスから、FW日高智也(大分U-15)が粘って、最後はMF吉岡涼斗(ソレッソ熊本)がゴール。見事に勝ち切ってみせた。

 そして午後の試合では、U-18年代日本一のチームであるC大阪U-18と対戦。さすがに力の差がある中での戦いであり、立ち上がりから続けざまに決定機を作られるなど苦しい試合となった。だが、DF福島隼斗(松橋中)が懸命なカバーリングを見せるなど、崩されながらも最後まで足を出し、粘り強く対抗。CKから2失点となってしまったが、流れの中からの失点は許さずに前半を終えた。

 後半はまたしてもほぼ総入れ替えとなった日本に対し、昨日も実戦をこなして連戦だったC大阪はやや疲れも見える状態。逆に日本はMF鈴木冬一(C大阪U-15)が先輩たちを相手にガッツあるプレーを見せるなど、果敢なプレーを見せてほぼ互角の内容に持ち込んでいく。40分に昨年のU-16日本代表だったMF斧澤隼輝にゴールを許してしまったが、その後も前のめりの姿勢を継続。そして後半45分、FW石井快征(鳥栖U-15)のパスから桂が抜け出し、GKとの1対1を制して一矢報いるゴールを叩き込む。目標にしていると言う佐藤寿人のような、オフサイドラインを巡るDFとの駆け引きを制した見事な得点だった。

 1-3の敗戦となったが、「C大阪がAチームを出してくれてすごく良い経験になった。想像以上にやれるところがあったと思う」と森山監督。これから合宿を張る東日本の選手たちにも強烈な刺激となるような試合内容と確かな好感触を残し、ゼロゼロ・ジャパンの初陣は終幕を迎えた。

[写真]U-15日本代表候補はC大阪U-18戦の終了間際、桂が意地のゴール

(取材・文 川端暁彦)