これは「ヘン」だ。『ヘンな本大全』は、なんでこんなの出ちゃったんだろうという怪書を集めた一冊。どれもマジメに作られた本だから面白い。

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『気分さわやか スポーツ投網』という本がある、らしい。
「100万人とも200万人ともいわれる投網人口。(中略)豪快な現代スポーツ、それが投網なのだ」
えーと……100万人も投網プレイヤーいたのかなあ。
 
『ヘンな本大全』は、このようなツッコミを入れたくなる本を、150冊集めたガイドブック。
ブックコレクターたちが「なんでこんなの出しちゃったんだろう」という珍書や、なかなか手に取ることのない専門書、ユニークな切り口のノンフィクションなどをずらりと紹介している。
 
先ほどの『スポーツ投網』をチョイスした、エキレビライターのとみさわ昭仁は『裸で覚えるゴルフ入門』をプッシュ。
全裸のお姉さんがゴルフをプレイしている本で、「あくまでも初心者に焦点をあて、とくにヌードを使って形をわかりやすく表現してみた。画期的な試みである」と書かれているそうだ。
とみさわはこれを読んで「まったくだ。ティーショットを放つ際の筋肉の動きなどは、裸のほうがわかりやすい。そして、どうせ裸になるのなら男性より女性のほうが美しい。これは誰もが幸せになれる理論である」と解説。
もっと様々なスポーツジャンルで、ぜひとも出していただきたい。

プロインタビュアーの吉田豪は、サンプラザ中野の『平和なカラダ』を紹介。
カラダが平和だと、ココロが穏やかになる、というホメオパシーに目覚めたサンプラザ中野が、健康から世界平和を考える本。
ところが途中から陰謀論を語りまくり、聞き手がカットせずに全部載せてしまったという、事故が多発。
「日本人の胸が大きくなってきたのは80年代以降で、ここにダイエーが関係している。ダイエーが安い肉を売り出しているせいだ」「トヨタの奥田碩会長はその秘密クラブに入ってるよ。入ってる。と思う」。企業名や個人名を交えた発言の連発。
本には「言葉がすぎました」と訂正の紙が入っているというオチ付き。

役にたつ(かどうかわからない)のが、お酒本を執筆しているライター石原たきびが選んだ『ワイン受験 ゴロ合わせ暗記法2014』。
ソムリエやワイン試験合格を目指す人向けの語呂合わせ暗記法。
例えば「世界のワインは3億生産、ニッコリ消費。ブドウは蜂ミリオン、ナンセンス豚が好む」
これは「世界のワイン消費量=訳3億hl、消費量=2.5hl、ブドウ栽培面積=訳800万ha、収穫量約7000万トン」を覚えるための語呂合わせらしい。石原はこれを読んで、「普通に覚えたほうが早いんじゃ……」。
2008年から、毎年改訂されているマメな本だ。

タイトルだけで買っちゃいそうな本もズラリ。
『安達祐実になれる本』
『風邪の谷の直弼(なおすけ)』
『リスを捕って売れ!』
『忍者ダイエット』
『徳川家康に学ぶ健康法』
内容以前に、本棚に並べて背表紙を眺めたい。
ぼくのお気に入りは『季刊 邪馬台国』。30年続いている歴史ある雑誌だ。2014年7月号は「小保方氏の事件と科学と邪馬台国」。

(たまごまご)