過激派組織「イスラム国」と同名のトヨタミニバン「Isis」に海外でも同情の声

写真拡大

連日、残虐行為などが報じられている過激派集団「イスラム国」の名称として、海外の報道と統一する形で日本のメディアなどが先日まで使用して来たISIS(Islamic State of Iraq and Syria)。2月に入り、各社がISやISILなど別称などを使用し始めた背景には、イスラム教信者への配慮を含め、政治、宗教的な理由が挙げられているが、同時に偶然ながらその名前と同じ表記となるトヨタ自動車のミニバン「Isis」との兼ね合いなども指摘されている。

そんな中、このIsisというトヨタ車の名称について知った海外のネットユーザーたちから、車に関する掲示板に「たまたま付いた名称で不運だ」との意見が多数寄せられている。

トヨタの「Isis」は、古代エジプトの女神「イシス」にちなみ付けられた名称だが、海外でも「ただの偶然」「色が凄くいい車なのにね」「タイミングが悪かったな」といったコメントや、「元々イスラム国の方は略称なんだから、名前自体になにも問題はないだろう」というコメントも。

さらには「イシス(Isis)という名前の女性は結構世の中にいるけど、今回の事件などを良く思ってないよね。美しい名前なのに毎回汚名を着せられた気分になる」「美しい名前がテロリストに汚された気分になって残念だ」といった意見が並んでいる。

日本仕様の名称にも関わらず、海外でも「不幸な名称の車」として紹介されてしまった「Isis」だが、イスラム国の存在が知られるようになってから、アメリカでも同名の「ISIS PERFORMANCE」という車のパーツを販売する業者なども飛ばっちりを受ける形で紹介されるなど、少なからず影響を与えている。

■参照リンク