ウクライナ問題や原油安など、さまざまな要因に翻ろうされて揺れ動いた2014年の外国株相場。終わってみれば、意外にも経済が低迷している中国株が50%以上も上昇した。2015年に期待できるのはどの国か?

中国経済は低迷でも
上海株式相場は急騰。
ロシア株は下げる

2014年の外国株は、中国本土株が年後半から急騰する一方、欧米による経済制裁や原油安で苦しんだロシアの株式相場が落ち込むなど、まちまちの1年となった。
中国本土の主要インデックスである上海総合指数の年間上昇率は52・9%高。世界中の株式市場でもっとも高い上昇率となり、上海・深圳(しんせん)両市場の株式時価総額は日本株市場を超えた。経済成長率やPMI(製造業購買担当者景気指数)は中国経済の減速を示しているが、中国人民銀行(中央銀行)が11月21日に2年4カ月ぶりとなる利下げを実施して以来、金融緩和への期待から中国本土株相場に急激な上昇ドライブがかかった。
結局、2014年末の上海総合指数は節目の3000ポイントを上回り、2010年以来、5年ぶりの高値に迫る3533ポイントで引けた。
米国のダウ工業平均も1年を通じて上昇トレンドを継続。12月23 日には史上初の1万8000ドル台に乗せ、年間上昇率は7・5%高となった。
米国の量的緩和は終了したものの、利上げまでには一定の猶予が期待できること、原油安によって米国経済の約7割を占める個人消費の盛り上がりが期待できることなどが相場を押し上げた。
対照的に2014年を通じて低調に推移したのがロシア株。主要インデックスであるMICEX指数の年間上昇率はマイナス7・2%と下落した。クリミア半島併合に対する欧米の経済制裁や、年後半からの原油安などがロシア経済の先行きに対する不透明感を強め、売りが加速した。
その他の新興国では、インドネシア、タイの株式相場が1年を通じて大きく上伸した。

※グラフは2014年11月28日〜12月31日の月間騰落率。

この記事は「ネットマネー2015年3月号」に掲載されたものです。