急激な温度の変化で血圧が大きく変動、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす「ヒートショック」についてウェザーニューズ社が全国調査したところ、5人に1人が“予備軍”であることがわかった。

 ヒートショックの原因は室内の温度差。10℃以上あると危険とされ、冬季入浴中の突然死は12月、1月が最も多い。今回の調査で、東北や北陸、中国地方で温度差が大きく、ヒートショックの危険性が高いエリアであることがわかったという。全国的には約18%、つまり5人に1人が温度差10℃以上の家庭環境で生活しているというわけだ。
 「人間の体は温度変化など環境に合わせバランスを取ろうとするが、あまりに急激だとそれができなくなる。ある温泉地では、かけ湯もせずにいきなりお湯に入って脳梗塞、心筋梗塞などで死亡する人が年に5、6人いるそうです」(世田谷井上病院・井上毅一理事長)

 急激に血圧が上昇すると、脳梗塞や心筋梗塞になる恐れがあり、逆に急激に血圧が低下した場合は脳貧血を引き起こし、浴槽で目まいを生じてケガをしたり溺れることがある。ヒートショックの影響を受けやすいのは高齢者、高血圧や糖尿病の疾患を持つ人、動脈硬化のある人も危ない。
 ここで、影響を受けやすい人を具体的に列挙してみると--。
 (1)65歳以上の高齢者
 (2)高血圧・糖尿病・動脈硬化の疾患がある
 (3)肥満
 (4)睡眠時無呼吸症候群など呼吸器官に疾患がある
 (5)不整脈がある
 (6)自宅の脱衣所や浴室に暖房器具がない
 (7)一番風呂に入ることが多い
 (8)熱い湯船が好き
 (9)酒を飲んでから入浴することが多い
 「室内に限らず、気温の急上昇と急降下を繰り返す今の季節が非常に危ないので注意が必要です」(井上氏)

 前述の9項目に該当する人はご用心。