給料カットで処分なし。次を任せられる後任候補がいなくて、協会はみじめさを露呈してしまった

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 2月12日の理事会で、協会は今回のアギーレ解任問題について、大仁会長や原専務理事らを処分しないという決定を下したね。
 
 処分されない代わりに、4か月間は大仁会長の給料を50%カット、原専務理事と霜田技術委員長はそれぞれ30%カットされるようだけど、後ろめたいことがないから「処分なし」だったんでしょ? それなのに給料を減額するのは意味がよく分からない。しかも理事会ではなく、本人たちが自主的に決めたという。自主的だったら、理事会で話し合うまでもないよね。だいたい会見では大仁会長の隣に弁護士がいたけど、いったいなにを恐れているのか。理事会の結果報告に弁護士にいてもらう必要はあるのか。
 
 要するに、形だけ責任を取ったということなんだろう。来年3月の役員改選までみんな仕事をしなければいけないし、生活していかなければならないから辞めるわけにはいかない。裏を返せば、次にやるべき適任者がいないということなんだろう。“続投”だけど、人材不足というか、協会のみじめさが露呈されてしまったと思うよ。
 
 それと、協会は“クローズ”な体質だから理事会でなにが話し合われているか分からないけど、今回の一件による金銭的な損失はどうなっているのか。大仁会長は「違約金はない」と言っていたけど、それが真実だとしても、コーチや通訳もいるわけで、では彼らについてはどうなっているのか。それも含めて、まさかお偉方の給料のカット分でまかなえる額ではないはずだ。代表監督の任命責任よりも、金銭面の責任問題も大事なんじゃないかな。
 
 次期代表監督についても大きな進展はないようだね。違和感を覚えるのは、候補リストに日本人が入っていないということ。でも五輪を目指す代表チームの監督って外国人だったっけ? 違うよね。五輪は日本人のレベルでも別にいいみたいだけど、そんなに外国人がいいなら、選ぶ側も外国人にすればいいんだ。現役の日本人監督からすれば納得がいかないよね。
 
 いずれにせよ、協会は矛盾だらけだよ。給料カット? この程度で穏便にすませようとしているんだから。まったく素晴らしい企業だよ。ここに就職できれば、たいした仕事もしなくても勝手に偉くなっていくし、損害を与えてもクビにはならない。最高だね。
 
 日本社会のなかで、協会は笑われているよ。彼らは一件落着と思っているかもしれないけど、日本の名だたる経営者たちはどう見ているのか。アギーレの解任なんかより、大きな損害が日本のサッカー界に生じてしまったと思うよ。