佐々木監督は「チームのベースアップを目指すとともに、結果にもこだわりたい」と意気込みを語った。

写真拡大 (全2枚)

 13日、3月4日から11日に行なわれるアルガルベカップへのなでしこジャパン22人、2月26日から3月2日に開催されるラ・マンガ国際大会へのU-23日本女子代表18人が発表された。
 
 6月のカナダ・ワールドカップに向け、貴重な実戦の場となるアルガルベカップのメンバーには国内組の岩清水梓、宮間あや、阪口夢穂らに加え、海外組の熊谷紗希、大儀見優季ら従来のレギュラー陣が名を連ねた。一方で、澤穂希は昨年末のカナダ遠征に続いてメンバー外となった。
 
 澤の落選に関して佐々木監督は「澤以外ほかに選んでいない選手もおり、一選手だけの話をするのはフェアではない」とコメント。しかし、昨年10月、国際親善試合のカナダ戦で澤を選ばなかった際、「彼女はバロンドール、W杯のMVPにも輝いた。規定でつけないといけない時以外、W杯のメンバー決定までは空けておく」と説明した通り、今回も“10番”は空き番号となった。
 
 また、岩渕真奈(バイエルン)が怪我のため招集が難しくなったことで、アルガルベカップ登録メンバーには、バックアップメンバーのGK久野吹雪(伊賀)、DF薊理絵(AS埼玉)、MF後藤三知(浦和L)、上辻祐実(ベレーザ)のなかからひとりが選ばれることとなった。
 
◇佐々木監督の質疑応答
――今回の対戦相手、デンマーク、ポルトガル、フランスの印象は?
「デンマーク、ポルトガルの情報は収集している。フランスとはぜひやりたいと思っていたので、このタイミングでできることは非常に良かった」
 
――大会ではドイツ、アメリカらの試合を見るチャンスもありますが。
「ドイツ、アメリカ、ブラジルもそうですし、ワールドカップの初戦で対戦するスイスも来るので、分析できると思います。しっかりワールドカップへつなげたい」
 
――メンバー選考で注意されたことは? ラ・マンガ国際大会のメンバーとの兼ね合いもあったのか?
「良いタイミングでラ・マンガもあって。(U-23代表を率いる)高倉監督とも一緒に選考のアプローチをした部分はありました。若い選手には良い体験をしてもらい、それをフィードバックしたなかで、次の選考の材料にしていきたい。
 
 選考は現在進行形だが、(アルガルベカップには)現状で戦えるベストなメンバーを選んだ。若い選手は最後の最後にカナダへのメンバーに入れるかというのはしっかり検証していきたい。
 
 このメンバーが100ということはない。また今回岩渕さんもそうですが、怪我などもある。枠は広げながらやっていきたい。枠の外にたくさんの選手がいることは間違いない」
 
――具体的に底上げしたいポジションはあるか?
「どのポジションというよりはすべてのポジション、なおかつチームとしての方向性、プラスアルファを探りたい。また、ピッチ外での選手間のコミュニケーションや、次の大会に向けて意欲を上げさせる作業をこの期間でやっていきたい。
 
 今まではいろいろな選手を試しながら融合を目指してきたが、今はオフ明けで日本の選手は準備期間という部分もあるが、アルガルベ初優勝という大きなテーマも持ちたい。ワールドカップにつなげるにはどうしたら良いか。チームの強化を詰めるという部分もしっかりやっていきたい」
 
――今回も招集外となった澤選手に関して。
「ほかにも選んでいない選手がおり、一選手だけのコメントをするのはフェアではないのでここでは控えさせてもらいます」
 
――今大会では23人全員を試すのか? それともワールドカップを想定し固定メンバーで戦うのか?
「選考したメンバーは全員試行したいと思います。ただ、そんなに大きくメンバーが変わっているわけではないので、ベースの部分をしっかり確認し、仕掛け、守備の部分をもう少しレベルアップさせられるか試していきたい。そのうえで結果にもこだわりたい。そう簡単には優勝はできないと思っているので」