橋本愛が着物で初海外映画祭、完璧なドイツ語で堂々の舞台挨拶も。

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女優の橋本愛(19歳)が2月10日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催中の第65回ベルリン国際映画祭に登場。初めての海外映画祭となった今回、キュリナリー・シネマ部門に正式招待された主演映画「リトルフォレスト」の「夏」と「冬」の舞台挨拶、およびディナーパーティーに参加した。

キュリナリー・シネマ部門は、世界三大映画祭であるベルリン映画祭が9年前の第57回より映画祭の目玉として新設した部門。世界各国より「食」にまつわる良作を選出し上映することで、映画関係者だけでなく、世界中の美食家からも注目されている。

この日、200席のチケットは売り切れとなっており、開場前の早い時間から大勢の観客が集まった。上映前にキュリナリー・シネマ部門を代表するトーマス・ストラック氏の紹介により、主演の橋本と森淳一監督が登壇。華やかな着物姿の橋本に観客からは大きな歓声が起こった。

橋本の着用した着物は戦前のアンティークの着物で、“打ち出の小槌”など日本の昔話に登場するモチーフがちりばめられており、帯は手刺繍で「唐獅子」のモチーフがほどこされたおめでたい柄。

森監督からの作品紹介やエピソードに続き、橋本は完璧なドイツ語で初の国際映画祭に参加したことに関する感謝と、日本の美しさを感じて欲しいとのメッセージを伝え、大いに観客を沸かせた。

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◎橋本愛のドイツ語挨拶の内容(日本語訳)
初めまして、橋本愛です。
私にとって初めての海外映画祭参加がこのベルリン映画祭という素晴らしい場所で、
この映画を上映する機会をいただけたことを大変光栄に思います。ありがとうございます。
そして、今日という日が私にとって忘れられない一日になることを実感しています。
本作で日本の表情豊かな風景と、自然と共生しているからこそ生まれた食の魅力が伝われば嬉しいです。
本当にありがとうございました

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観客は40代の男女を中心とした層で、女性同士だけでなく、夫婦や家族での来場も多数。上映中は料理が画面いっぱいに登場するたびに客席から声が上がり、今まで見たことが無い日本食に驚くと同時に、食事の時間を待ちきれない人々から溜息が漏れていた。

そうした中でも、上映中に最も笑いが場内を包み込んだのは、米国やヨーロッパではとても人気のあるヌテラ(Nutella)が紹介された瞬間。母親役の桐島かれんが自家製でヌテラを作るが、娘役の橋本はそれを“自分の家のオリジナル”だと信じていた中で、ある日、スーパーに山積みされている瓶詰を見つけたシーンだった。

また、お腹が鳴ることを「井の中の蛙」ではなく「胃の中の蛙」と間違えるシーン、子ども時代のいち子のクリスマスのエピソードなども、笑いを誘っていた。ちょうど夕食どきの上映だったこともあり、静かなシーンでは、場内のあちらこちらで、おなかを鳴らす音が響くことも。上映終了後は、エンドクレジットが流れ始めると共に場内は大きな拍手が包み込み、改めて紹介された橋本と森監督は観客からの熱い賞賛を受け、笑顔で答えていた。

舞台挨拶を終えた橋本は、「初めて国際映画祭に参加して、国境に関係なく、人と人として心を通わせることができたのかな、ということがすごく嬉しかったです。舞台挨拶の時はすごく緊張してたのですが、会場のみなさんが温かい空気を作り出してくださったので、ドイツ語でのご挨拶もまぁまぁうまくいったかなと思います。あとは、私たちが撮影で一年間ずっと目にしていた、日本の岩手県奥州市の景色が、ヨーロッパのドイツの映画祭のスクリーンに映し出された瞬間にすごく感動しました。とてもいい体験をさせて頂きました」とコメントしている。

映画「リトル・フォレスト 冬・春」は2月14日(土)全国ロードショー。「リトル・フォレスト 夏・秋」DVD&ブルーレイは発売中。